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保育園の連絡帳とは?保育士の書き方・例文・NG例から負担を減らす方法まで解説

保育園の連絡帳は、保護者と保育士が子どもの体調や生活、成長などを共有するための大切なコミュニケーションツールです。

一方で、保育士にとっては「毎日何を書けばいいのかわからない」「一人ひとり丁寧に書こうとすると時間がかかる」と負担になりやすい業務でもあります。

実際、こども家庭庁も保育士の業務として「個別連絡帳の作成」を挙げており、連絡帳アプリなどのICT活用によって情報共有をしやすくし、業務負担を軽減する取り組みを進めています。

この記事では、保育園における連絡帳の目的から、保育士が書く際のポイント、シーン別の例文、避けたい書き方、園全体で負担を減らす方法まで解説します。

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保育園の連絡帳とは

保育園の連絡帳とは、家庭と保育園の間で子どもの情報を共有するためのツールです。

保護者が伝えること
  • 前日の家庭での様子
  • 睡眠時間
  • 食事や排便の状況
  • 体調
  • 登園時に気になること
保育士が伝えること
  • 園でどのように過ごしていたか
  • 食事や睡眠の状況
  • 友達との関わり
  • できるようになったこと
  • 保育中に気になった様子

単なる「今日の日記」ではなく、家庭と園がそれぞれ持っている情報をつなぎ、翌日の保育にも生かしていくための情報共有手段と考えるとよいでしょう。

保育園で連絡帳を活用する目的

子どもの体調や生活状況を共有する

特に0~2歳頃の子どもは、自分の体調や気持ちを詳しく説明することが難しいものです。

「昨夜は何度も起きた」「朝食をほとんど食べていない」といった家庭からの情報があれば、保育士もいつも以上に体調を注意深く確認できます。

逆に、「昼食をほとんど食べなかった」「普段より昼寝が長かった」と園から伝えることで、家庭でもその後の様子を確認しやすくなります。

家庭では見られない子どもの姿を伝える

保育園では、家庭とは違った子どもの姿が見られます。

友達におもちゃを貸してあげたり、苦手だった食べ物を食べたり、自分から着替えに挑戦したりすることもあるでしょう。

こうした姿を具体的に伝えることで、保護者は園での生活をイメージしやすくなります。

保護者との信頼関係を築く

保護者と保育士が直接話せるのは、送迎時の限られた時間だけというケースも少なくありません。

連絡帳を通じて日々の様子を伝えることは、「自分の子どものことをきちんと見てもらえている」という安心感にもつながります。

現行の保育所保育指針でも、子どもの日々の様子の伝達や収集などを通して、保護者との相互理解を図ることが求められています。

保育士が連絡帳に書くとよい内容

その日の活動

まずは、その日何をして過ごしたのかを伝えます。

ただし、「今日は公園へ行きました。楽しそうでした。」だけでは、その子自身の姿があまり伝わりません。「公園では落ち葉をたくさん集め、『ママに見せる!』と嬉しそうに話していました」など、その子ならではの行動や言葉を一つ加えるだけでも、ぐっと伝わりやすくなります。

子どもの言葉や行動

連絡帳で特に喜ばれやすいのが、家庭では見ることのできない子どもの具体的な姿です。

「○○ちゃんに『一緒にやろう』と声をかけていました」「自分から靴を履こうとして、最後まで諦めず挑戦していました」など、実際の言葉や行動を書くと、成長の記録にもなります。

食事・睡眠・排便など

乳児の場合は、食事量や睡眠、排便なども重要な情報です。

アプリや連絡帳に専用の記録欄がある場合は、本文ですべて繰り返す必要はありません。

普段と違う様子があった場合に、「昼食はいつもより少なめでしたが、機嫌よく遊んでいました」などと補足するとよいでしょう。

体調や気になった様子

咳、鼻水、発熱、食欲低下、機嫌など、普段と異なる様子があれば具体的に伝えます。

「少し元気がありませんでした」よりも、「午睡後から少し鼻水が増えています。発熱はなく、遊びには普段通り参加していました」など、事実と保育士が確認した状況を分けて書くと保護者にも伝わりやすくなります。

保育園の連絡帳を書くときのポイント

「活動+その子の姿」を意識する

毎日の連絡帳をゼロから考えようとすると、文章を作るだけでも時間がかかります。

そこで、今日の活動+その子がしたこと+保育士が感じたことという基本型を決めておくと書きやすくなります。

たとえば、「今日は園庭で遊びました。○○ちゃんは砂場で大きな山を作り、『先生も手伝って!』と声をかけてくれました。完成すると嬉しそうに何度も眺めていました。」というような形です。長文である必要はありません。

子どもの様子を具体的に書く

「楽しそうでした」「元気でした」だけでは、毎日似たような連絡帳になりがちです。

そこで、「笑いながら何度も滑り台を滑っていました」「お友達と顔を見合わせながら笑っていました」など、何をしていたのかまで書いてみましょう。

ポジティブな出来事だけを書く必要はない

保護者に喜んでもらおうとして、良い出来事ばかりを書かなければならないわけではありません。

泣いたことや友達とトラブルになったことも、子どもの成長を共有するための大切な情報です。

ただし、「今日はお友達のおもちゃを取ってしまいました」だけで終えるのではなく、「お友達が使っていたおもちゃを使いたくなり、取ってしまう場面がありました。保育士が間に入り、『貸して』と伝える方法を一緒に確認しています」など、状況と園での対応まで伝えることが重要です。

保育園の連絡帳の例文

外遊びをした日の例文

今日は園庭で遊びました。

○○ちゃんはシャベルで一生懸命砂を集め、大きな山を作っていました。「先生、ケーキだよ!」と葉っぱを飾り付けてくれ、とても嬉しそうでした。

製作をした日の例文

今日は折り紙を使って製作をしました。

最初は「難しい」と話していた○○ちゃんですが、保育士と一緒に折っていくうちにコツをつかみ、最後は自分で完成させることができました。「できた!」と笑顔で見せてくれましたよ。

給食の例文

今日は苦手だったにんじんを自分から一口食べてみました。

「食べられた!」と嬉しそうに教えてくれたので、「挑戦できたね」と声をかけると、とても満足そうな表情をしていました。

友達との関わりの例文

ブロック遊びをしていると、○○ちゃんがお友達に「一緒につくろう」と声をかけていました。

二人で相談しながら大きなお家を完成させ、最後は顔を見合わせて嬉しそうに笑っていました。

泣いてしまった日の例文

登園後しばらくは寂しくなり、涙を見せる様子がありました。

保育士と一緒に絵本を読んでいるうちに少しずつ落ち着き、その後はお友達とブロック遊びを楽しんでいました。

友達とトラブルになった日の例文

遊びたいおもちゃが重なり、お友達と言い合いになる場面がありました。

保育士が双方の気持ちを聞きながら仲立ちすると、○○ちゃんから「終わったら貸して」と伝えることができました。その後は順番に使って遊んでいます。

保育園の連絡帳で避けたい書き方

子どもを決めつける

「落ち着きがありません」「わがままです」「乱暴です」といった表現は、子どもの性格を決めつけることにつながります。

「活動中に何度か席を離れる姿がありました」「おもちゃを使いたい気持ちから、お友達を押してしまう場面がありました」など、実際に確認した行動として伝えることが大切です。

保護者を責める表現

「もっと早く寝かせてください」「朝ごはんをきちんと食べさせてください」など、一方的に保護者を責めるような表現も避けましょう。

家庭にはそれぞれ事情があるからこそ、保育園を利用しています。必要な対応をお願いするときも、まず子どもの状況を共有したうえで相談する姿勢が重要です。

トラブルの詳細を連絡帳だけで済ませる

ケガや大きなトラブルなど、説明が必要な内容をすべて連絡帳だけで伝えるのも適切とは限りません。

文章ではニュアンスが伝わりにくいため、重要な内容については送迎時や電話などで直接説明し、必要に応じて連絡帳にも記録を残すなど、園内でルールを決めておくとよいでしょう。

他の子どもの個人情報を書く

「○○ちゃんに叩かれました」など、別の園児を特定できる内容を書くことにも注意が必要です。

子ども同士のトラブルを伝える場合は、園の個人情報保護方針や対応ルールに沿って記載しましょう。

保育士によって連絡帳の内容に差が出る場合はどうする?

連絡帳を個々の保育士に任せきりにしていると、「A先生は毎日長文を書くのに、B先生は2~3行しか書かない」「新人保育士が何を書けばいいかわからず時間がかかる」といった差が生まれることがあります。

しかし、重要なのは文章量をそろえることではありません。

園として、最低限伝える項目などを決めておくことが重要です。

例
  • 文章量の目安
  • トラブル発生時の記載方法
  • 書いてはいけない内容
  • 電話や対面で伝える内容との使い分け

「丁寧な先生ほど長文を書かなければならない」という状態にしてしまうと、真面目な職員ほど業務負担が大きくなってしまいます。

連絡帳の品質を個人の文章力やサービス精神に依存させないことも、園運営では大切な視点です。

保育園の連絡帳業務の負担を減らす方法

記載する内容の基準を決める

「毎日詳しく書く」という曖昧なルールでは、どこまで書けばよいのかわかりません。

たとえば、「その日の活動+本人の具体的な姿を一つ」というように基準を決めておけば、職員も迷いにくくなります。

クラス全体の活動説明は共通化する

散歩先や製作内容など、全員に共通する情報を一人ひとりゼロから書き直す必要はありません。

共通部分と個別部分を分け、「今日は○○公園へ行きました」という部分は共通化し、「○○ちゃんは木の実を見つけ、『家に持って帰りたい!』と嬉しそうでした」といった部分だけ個別に記載する方法もあります。

二重入力をなくす

連絡帳、保育日誌、登降園記録などに同じ内容を何度も入力している場合は、業務フロー自体を見直す余地があります。

こども家庭庁が公開している保育分野の業務負担軽減に関するガイドラインでも、複数の書類へ同じ内容を重複して記載することによる時間・手間が課題として挙げられています。

連絡帳をデジタル化する

紙の連絡帳では、園児ごとのノートを確認する、手書きで記入する、欠席や遅刻などを別途管理する、職員同士で情報を共有するといった作業が発生します。

連絡帳アプリなどを導入すれば、スマートフォンやパソコンから情報を確認・入力でき、園内での情報共有もしやすくなるでしょう。

こども家庭庁も、登降園システムや連絡帳アプリなどの活用について、園全体や保護者との情報共有を行いやすくし、業務負担軽減につながる取り組みとして紹介しています。

ただし、「紙をそのままアプリに置き換えただけ」では十分な業務改善にならないこともあります。

導入時には、以下の点を確認しましょう。

  • 連絡帳をスマホから入力できるか
  • 保護者からの連絡を職員が確認しやすいか
  • 職員間で情報共有できるか
  • 欠席・遅刻などの連絡もまとめて管理できるか
  • 園側・保護者側双方が使いやすいか
  • 個人情報を適切に管理できるか

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紙を使ったやり取りをデジタル化することで、保護者との情報共有をスムーズにし、職員の連絡業務の効率化にもつなげられます。

「連絡帳を書くこと」そのものを目的にするのではなく、必要な情報を保護者と無理なく共有できる仕組みを整えることが重要です。

連絡帳をはじめとした保護者対応の負担を見直したい保育園は、ぜひビヨンド連絡帳をご検討ください。

まとめ

保育園の連絡帳は、単なる日々の活動報告ではありません。

家庭と保育園が子どもの体調や生活、成長を共有し、保護者との信頼関係を築くための重要なコミュニケーションツールです。

一方、丁寧に書こうとするあまり、連絡帳作成そのものが保育士の大きな負担になってしまっては本末転倒です。

「活動+その子の具体的な姿」を基本に簡潔に伝える、園内で書き方のルールをそろえる、重複する記録を減らす、ICTを活用するといった方法も検討してみましょう。

保育士が書類作成に追われる時間を減らすことは、結果として子ども一人ひとりと向き合える時間を増やすことにもつながります。

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