塾講師をしていく上で、コミュニケーションを取ることは大切だといわれています。人相手の仕事であることからも、必須のスキルだと言えるでしょう。
とはいえ、
- コミュニケーションの取り方のポイントが分からない
- 相手と通じ合うためにどんなことが大切なのかを知りたい
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、コミュニケーションについて「生徒」「保護者」「講師」の3つに分けて解説をしていきます。
2分程度で簡単に読むことができますので、ぜひ参考にしてみてください。
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勉強以上に大切な「コミュニケーション」
塾講師というと勉強ができるということが大切だと考えるかもしれません。確かに、有名な大学を卒業していたり難しい知識を知っていたりする人は魅力的です。カリスマ性もあるので生徒の信頼も得やすくはなるでしょう。
しかし、指導をしていく上では勉強ができるだけでは不十分です。根本となる生徒との関係ができていなければ、どれだけ勉強ができたとしても良い成果を上げることは難しいからです。
生徒との関係を作っていく上で必要になってくるのがコミュニケーションです。頻繁にコミュニケーションを取ることができていれば生徒にとってもたくさんのメリットがあります。
また、生徒だけに限らず保護者やスタッフとも良好な関係を築いていくことで塾全体にも良い雰囲気をもたらすことができるようになってきます。
では、実際にどんな風にコミュニケーションをとっていけば良いのでしょうか。以下で詳しく解説をしていきたいと思います。
生徒に対するコミュニケーション
最初に、生徒に対するコミュニケーションについてです。
生徒とコミュニケーションを多く取ることは、主にメンタル面でのメリットがたくさんあります。
安心感を与えることができる
まずは安心感を与えることができるという点です。
塾に来ている生徒はかなりリラックスしている印象を受けるかもしれません。友達と楽しそうにしている風景もよく見ると思います。
しかし、塾講師は大人ということもあって怖い印象を持たれやすいのも特徴です。自分より年上の人に対しては、少なからず誰でも緊張してしまうものですね。
そんな中で講師から生徒へ話しかけることで、生徒は授業などに参加しやすくなります。安心して勉強に集中できるので、生徒の成績もあがりやすくなります。
生徒の中には、自分から積極的に話しかけるのが得意な人がいます。しかし中には、シャイで自分から声をかけられない生徒もいるかもしれません。
生徒によってコミュニケーションの量に差が生まれないように配慮していくことも、とても重要なことになります。
しっかりと褒める
相手とコミュニケーションを取る上では、しっかりと褒めることも意識していくようにしましょう。
人から褒められることは自己肯定感が上がったり、やる気がアップするなどたくさんのメリットがあります。
実際に生徒との関係が良好な講師は、よく相手のことを観察して良い部分を積極的に褒めています。実際に自分に置き換えてみても、他人から褒められることでやる気が出てきたという経験がある方も多いのではないでしょうか。ぜひ意識していきましょう。
褒めつつ課題を明確にする
また、褒めるだけでなく学習課題を明確にすることも大切です。
勉強をしていても、「どんな部分に気をつければ良いのか」「必要な学習」などは自分ではわかりにくい部分だったりします。
そんな時に第三者の目線から的確なアドバイスをもらえることは大きな成長につながります。生徒の学習課題については一方的に伝えるだけでなく、あくまで寄り添うスタンスで指導をしていくと関係も築きやすくなります。
保護者とのコミュニケーション
普段から接する機会の少ない保護者は、コミュニケーションを取るのが難しい相手でもあります。
以下でコミュニケーションの際の注意点を挙げました。
できるだけ頻繁に行う
まず大切になってくるのが、頻繁にコミュニケーションをとるということです。
保護者とのコミュニケーションを取るのはハードルも高いですし、なかなか時間を取るのが難しかったりします。しかし、普段から塾の現場にいない保護者にとっては子供がどんな風に過ごしているのかがとても気になるものです。
たくさん連絡をとっていくことは保護者との関係を作る上でとても重要です。
保護者に連絡を取るタイミングとしては、生徒の学力に問題があったり体調を崩したりするなどネガティブな機会が多くなりがちです。
しかし、そうなると保護者は身構えてしまいますね。生徒の成長した部分や良い態度なども伝えていくことで、保護者との関係が作りやすくなってきます。
連絡手段を工夫する
保護者とコミュニケーションを取る方法としては電話を考える方が多くいると思います。電話は相手の声を直接聞くことができるので、声のトーンなどから考えていることがわかりやすくなります。良いツールだといえます。
しかし、時間を拘束されてしまったり共働きの親とは連絡がとりづらいなどのデメリットもあります。
もちろん電話で連絡が取れる家庭であれば問題ありませんが、必要に応じてメール、LINEなども活用していくようにしましょう。
講師の中にも、保護者と電話をするのが苦手だと考える方もいると思います。電話は、人によってはかなりハードルが高かったりしますね。しかし、メールやラインなどの文字ツールであれば少し使いやすくなるのではないでしょうか。
一番よくないのは保護者とのコミュニケーション量が減ってしまうことですので、講師の性格に合わせながらツールを選ぶのも重要です。
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場合によってはHPも活用する
学習塾の中には、生徒が勉強している様子をHP上でアップしているケースがあります。学習の様子について伝えながら、授業の風景などを写真で載せているわけです。
これも保護者とのコミュニケーションという視点から、とても良いアイディアだといえます。保護者も自分の好きな時間に見ることができるので、メリットは大きいですね。
また、塾全体の宣伝にもなるのでまさに一石二鳥の方法だと考えられます。
塾講師同士のコミュニケーション
では、塾の講師同士でコミュニケーションを取ることにはどんなメリットがあるのでしょうか。
以下で挙げてみました。
ミスが少なくなる
1つは、業務上のミスが少なくなるということです。
仕事をしていく上で、どれだけ気をつけていてもミスは付きものです。大切なのは早い段階でミスを共有し、塾全体でカバーをしていくことです。
最初のうちは小さなミスだったとしても、コミュニケーション不足で共有が遅れたがために取り返しのつかないことになってしまう可能性も考えられます。
塾講師は1人で生徒を指導することが多くなるので、どうしても他の講師とコミュニケーションを取る機会が少なくなってしまいがちです。
しかし、休み時間や授業後などに積極的に話をしながら関係づくりをしていくようにしましょう。
成果が上がりやすくなる
講師同士でコミュニケーションを取ることで、成果が上がりやすくなるのも特徴です。
生徒の情報を講師同士で理解していれば、より手厚い指導をすることができるようになります。生徒にとっても、講師が自分のことをしっかりと分かっていることは安心感に繋がります。
また講師同士でコミュニケーションが取れていれば、指導の一貫性も生まれやすくなります。講師によって指導の方法が違っていると、生徒は混乱しやすくなるので成果も上がりにくくなります。
その点、コミュニケーションが取れていると「どんな指導をしているか」「何を大切にしているか」などが共有できるのでチームワークが生まれて指導に一貫性が出てきます。生徒にとっても、落ち着いて授業に参加できるようになります。
まとめ
塾講師にとって、コミュニケーションを取ることは必要なスキルです。今回の記事を参考にしつつ、コミュニケーションを取る際に実践してみてはいかがでしょうか。
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大場元騎(学習塾経営者)
経歴:東京都内にて学習塾2校の立ち上げ・経営
「入退くんは保護者の安心はもちろん
塾運営の効率化にも役立っており、感謝しています!」