学習塾の立地でこだわるべきポイント！集客力を上げるには？

学習塾の経営を始めるにあたり、立地選びは非常に重要です。どの場所で学習塾を開業するかで、集客が大きく変動します。

この記事では、学習塾を経営したいとお考えの方向けに、立地を調べる前に確認しておきたいことや、塾の立地でこだわるべき6つのポイントを解説します。塾の立地を考える際の参考にしてください。

学習塾開業における立地の重要性

まずは学習塾開業において「立地」がどれだけ重要であるかを理解しておきましょう。

保護者が塾を選ぶ基準、「立地」が断トツ

合同会社プラスワンの調査によると、保護者が塾選びで重視する項目の1位が「立地・通いさすさ」でした。特に「現在子どもを通わせている保護者」のうち71%が、立地が決め手になったと回答しています。

また学研教育総合研究所の調査でも、小学生の子を持つ保護者が塾選びで重視することの1位が「家からの通いやすさ」でした。

このように、様々な調査で「立地」が学習塾選びの決め手になっていることが分かります。

自然認知が増える

学習塾における「立地の良さ」とは、集客力があるということに直結します。

そこに「ある」だけであなたの塾の名前が認知され、塾を検討する際に思い出しやすくなったり、保護者同士の会話にも出てきやすくなったりと、入塾機会を広げてくれるのです。また、「よく見かける」というだけで親しみを持ちやすくなり、無意識に検討候補に挙がりやすくなります。

自然認知の機会があるだけで、認知施策（広告など）にかける費用が少なく済むのです。

塾の立地でこだわるべきポイント

学習塾の立地でこだわるべきポイントはいくつかあります。以下の視点で集客力のある立地を選定しましょう。

1. 小学校や中学校の徒歩圏内

公共交通機関が発達していないエリアで塾を開業する場合は、親の車の送り迎えが必須となります。また、低学年の子供など、安全面を考えた場合に送り迎えをしたほうがよいケースもあるでしょう。

親の仕事の都合などで車を出すことが難しい場合などは、送り迎えの負担が大きくなります。車の送迎を避けるため、学校から徒歩圏内のほうが通わせやすいと考える親もいるでしょう。そのため、できれば学校から徒歩圏内を選ぶことがポイントです。

2. 交通の利便性

公共交通機関が発達しているエリアでは、送迎なしで子どもが直接塾に向かう場合が多いです。駅やバス停など、公共交通機関からのアクセスが良いと、広範囲からの集客が見込めます。

また、徒歩5~10分圏内に、ターゲット層が多く住む住宅街があるかどうかも重要です。共働きが多い昨今、送迎不要で徒歩・自転車で通わせることができるかどうかも重視されます。

3. 駐車場・駐輪場の有無

夜遅くに授業が終わる場合や、小学生向けの塾では、広い駐車場を確保する必要があります。駐車場がなく、一方通行の道路沿いや道の狭い住宅街は、送迎車の渋滞が起きて近隣に迷惑をかけたり、最悪事故の発生源にもなりかねないため、注意が必要です。

特に地方では最低でも車4台分のスペースを確保できることが理想です。車での送迎が多くなりそうな塾を開業する場合は、なるべく広めの駐車場を確保できる物件を探してみるといいでしょう。

中高生向けの塾の場合、学校帰りに自転車で通塾する生徒も多く見込めます。そのため、駐輪場を確保できるスペースが重要です。

4. 周辺の競合環境

近隣にある他の学習塾（大手、個人経営、指導形式など）の数や特徴を把握し、差別化ポイントやニッチな需要があるかを分析すると良いでしょう。特に最近は地方でも高所得層や共働き世帯が増えてきているため、教育に力を入れたい家庭数に対してハイレベルな学習塾が少ないエリアを見つけやすいでしょう。

以下は差別化の一例です。

5. 安全性と治安の良さ

生徒が夜遅くに一人で出入りする可能性がある塾では、特に安全性と治安を加味して立地を選びましょう。

たとえば塾周辺の実際の犯罪率が少ないことはもちろん、過去の犯罪から「治安が悪い」イメージがないかもチェックする必要があります。また、夜間でも街灯や車通りが多く、明るい道であることも重要です。

6. 視認性が高い

子どもを塾に通わせようと思ったときに、「そういえば通学路に塾があったな」「近所に塾ができたらしい」と思い出してもらう必要があります。そのため、塾があることがひと目で分かるかどうかも重要です。

たとえば大通りに面していたり、T字路や交差点の角にあると認知されやすくなります。逆にビルの奥まった一室にあったり、入り組んだ場所にある塾は見つけにくいだけでなく、「犯罪に巻き込まれるのでは」という不安を保護者に与えてしまいます。

開業場所は実際に足を運ぶことが大事

ここまでポイントを解説してきましたが、実際に開業する場所は足を運んで確認することが大切です。確認するポイントは以下のとおりです。

上記のポイント以外にも、足を運ぶ時間帯や曜日によって周辺の雰囲気は異なるため、できるだけ何度も足を運んで確認しましょう。生徒が実際に塾で授業をする学校終わりの夕方～夜にかけての時間帯がおすすめです。何度も足を運んでみることで、周辺の安全性や利便性を確認できます。物件情報だけではわからない点にも気付くかもしれません。

また、フランチャイズに加盟することで、複数教室を展開してきたノウハウを活かして立地選定のサポートを行ってくれる場合もあります。特に人気のトライプラスのフランチャイズは、集客や採用業務に関しても全面バックアップしてくれます

資料は無料で受け取れるため、ぜひお試しください。

学習塾の立地選び以外に大事なこと

立地が重要であるとはいえ、もちろん立地以外の要素も集客力に大きく影響してきます。良い立地を無駄にしないよう、以下の要素についてもきちんと精査しましょう。

ターゲットを明確にする

学習塾を運営する際は、どのような層の生徒を対象とするのかをしっかりと絞り込むことが重要です。最近では小学生や中学生、高校生だけではなく、幼児を対象とした学習塾もあります。そのため、どの年齢層をターゲットに塾を展開するのかを明確にしましょう。

ターゲットが広ければ、それだけ顧客獲得層も増えそうに感じるかもしれませんが、実際は逆に専門性が乏しい印象を与えてしまいます。「中学受験専門」や「難関高校受験専門」のように、ターゲットに専門性をアピールすることが大事です。

そもそもターゲットが定まらないと、「駐車場が必要かどうか」「どの層の通いやすさを重視するか」といった立地の要素も決められません。

まずは「ターゲット」を細かく設定しましょう。

広告や宣伝にも力を入れる

せっかく「良い立地」であっても、そこに塾があると気づいてもらえなければ意味がありません。

「ここは塾ですよ」と分かる看板や外観づくりから、「この地域に塾ができました」と地域に知ってもらうチラシなどの販促物まで、集客の流れを意識して広告宣伝費を使いましょう。

また、人は「見たことがある場所」や「名前を聞いたことがある場所」を選びやすいもの。目に触れる機会が増えるほど、自然と信頼感も高まり、問い合わせ数に直結します。特に学習塾は、保護者と子どもが生活動線で繰り返し目にすることで、「ここなら通わせても良さそう」と感じてもらえるようになります。

保護者に安心を与える

どんなに安全と言われる場所を選んでも、「子どもが到着したかどうか」が気になる保護者は多くいらっしゃいます。「うちの子、到着しましたか？」という電話対応の負担を減らすためにも、入退室管理システムの導入は必須です。

（入退室管理システムの導入で）保護者様からの入退室に関するお問い合わせもなくなりました。結果として、入退室管理に関するスタッフの業務負担が減り、塾の運営に時間を使うことができています。

【利用者の声】個別訫学塾ふらっと （学習塾）より

また、「最近は学習塾に入退室通知があって当たり前」「導入されていないと入会を躊躇する」という声も増えています。保護者からのニーズを掴み取り、入会機会の損失を防ぎましょう。

まとめ

学習塾は年々ニーズが高まっています。そのニーズに答えるためにはまずどこで開業するか＝立地を選ぶことが大切です。中長期的な視点で、集客し続けられる立地を選びましょう。

立地選びの後は、集客力を上げる施策も重要です。

「入退室管理システムビヨンド入退くん」は学習塾、習い事、スクール向けのサービスです。月額1人あたり55円の業界最安価格で、初期費用は無料となっています。入退室の通知で生徒の写真も送信される点が保護者から好評です。

現代では「入退室通知が来るのが当たり前」「導入されてない塾には入れたくない」と考える保護者も増えています。入塾機会を逃さないよう、早めに導入しておきましょう。