生徒の退塾は塾にとって大きな課題になります。生徒が退塾を申し出るときは、コミュニケーション不足が原因になっているケースが多いとされています。
この記事ではこのことを踏まえ、退塾を防ぎたいと考えている塾の運営者に向けて、退塾の原因と退塾を防ぐ方法を解説します。退塾を防いで継続的に生徒への指導を続けるために、ぜひ参考にしてください。
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生徒が退塾する理由
生徒が退塾する理由としてはどのようなことがあるのでしょうか。具体的に解説します。
主な退塾理由としてあげられること
退塾する際に生徒があげる理由はさまざまです。塾での勉強に対してやる気が出ず続けたくないと感じる、勉強に意味がないと考える場合もあるでしょう。環境を変えて新しい気持ちで勉強を再スタートしたいと考えている生徒もいるかもしれません。
なかには、講師を含むスタッフとの相性がよくないと感じており、指導内容を信頼できず退塾を決意する生徒もいます。スタッフと保護者のコミュニケーション不足があると、保護者からの信頼も得られません。塾に通っているのに成績が上がらず、費用対効果が得られないと感じている生徒や保護者もいるでしょう。
退塾理由の共通点
生徒や保護者は、理由を添えて退塾を申し出るケースが多いです。ただし、生徒や保護者が話している理由が真意であるとは限りません。塾側を納得させるための建前である可能性があります。塾としては、建前の退塾理由をもとに対策をしても意味がありません。
生徒や保護者がどのような退塾理由を示しているとしても、本当の原因はコミュニケーション不足であるケースも多くみられます。退塾の申し出があったときは単に退塾理由を追求するだけでなく、生徒や保護者と塾側のコミュニケーションを見直す必要があります。
退塾経験のある保護者の4割以上が「指導内容・塾での様子、苦手なところの報告頻度」に不満と回答し、「学力・成績の向上」に不満を感じている人よりも多く、保護者とのコミュニケーション不足が退塾につながる要因となっていることが窺える。しかしながら、「月に1回以上の頻度で保護者面談がある」と答えた人はわずか13.5%で、塾がコミュニケーションに十分な時間を割けていない実態が明らかになった。
出典:塾の満足度調査、退塾理由は「成績向上」より「報告頻度」 =Comiru調べ= | ICT教育ニュース
コミュニケーション不足が生じる原因
コミュニケーション不足が生じる原因1:生徒
生徒の性格によっては、講師が気をつけて話しかけないとコミュニケーション不足が生じやすくなります。おとなしい性格の生徒は、話したいのに話しかけられないと感じているかもしれません。スタッフから積極的に声をかけ、生徒がどのような状況にあるか把握するように努めましょう。
スタッフがそれぞれの生徒の苦手な分野を理解していない場合、信頼を得るのは困難です。生徒の個性を捉え、それぞれにあった対応を心がける必要があります。
コミュニケーション不足が生じる原因2:保護者
保護者のなかには、仕事や家の用事が忙しくて連絡がつきにくい人もいます。また、生徒と塾の間に介入しようとしない保護者や、塾が定めているルールをきちんと理解していない保護者もいるでしょう。そのような保護者との関係を放置していると、保護者と塾の間の溝が深くなる可能性が高いです。
塾では生徒が勉強につまずいたり、スタッフやほかの生徒との関係に悩んだりする場面も少なくありません。塾を辞めるかどうかは保護者の意見が大きく影響するでしょうし、生徒だけではなく保護者とのコミュニケーションも密にとる必要があります。
生徒の入退室が写真付きで通知される入退室管理システムの導入で、保護者の方の信頼を獲得した塾もあります。
保護者の方からも、「写真が送られてくることで、無事に塾に到着したことが分かり安心できる」とご好評いただいていおります。
【利用者の声】藍田学舎(学習塾)より
コミュニケーション不足が生じる原因3:スタッフ
塾と生徒や保護者とのコミュニケーションを良好に保つためには、講師を含むスタッフの連携が必要不可欠です。連携がうまくいっていない場合、生徒や保護者に関する情報共有もおろそかになります。フォローが必要な場面で適切な対応ができないと、生徒や保護者からの信頼を失う原因にもなります。
生徒や保護者とのコミュニケーションをスムーズにするためには、まずスタッフ同士のコミュニケーションを促進しなければなりません。
生徒や保護者が退塾を考えている場合に現れる兆候
生徒が退塾を考え始めると遅刻や欠席が多くなります。提出物や宿題を忘れる頻度が増えたり、成績もそれまでに比べて大きく下がったりします。これらは塾での勉強に対するやる気を失っている証拠です。
保護者が退塾を検討している場合は、授業料の支払いに影響が出る可能性もあります。授業料の支払いが遅れたり、催促しないと入金されなかったりするでしょう。保護者によっては、退塾を考え始めると塾から通知した文書やメールを確認しなくなる人もいます。
退塾を防ぐためのコミュニケーションのポイント
退塾を防ぐためにはどのようにコミュニケーションをとればいいのでしょうか。立場ごとに解説します。
生徒
生徒が楽しく塾に通い続けられるために、生徒が塾に行きたいと思う理由を増やしましょう。たとえば、スタッフやほかの生徒との関係が良好であり、生徒が塾に行くのが楽しいと思っていれば、退塾したいとは考えないでしょう。
スタッフが生徒との信頼関係を築くためには、単に優しく接するのだけではありません。生徒の性格や特徴を深く理解したうえで、適切な声かけを行う必要があります。生徒とスタッフが一緒になって取り組める物事があると、信頼関係をより構築しやすくなります。
保護者
塾に対する保護者からの信頼度を高めるためには、塾のスタッフが保護者の気持ちを理解している必要があります。スタッフが保護者の気持ちに寄り添えば、子供への指導や教育について保護者から頼りにされるでしょう。まずは塾の授業報告を書いて保護者に渡し、確認してもらうこともおすすめです。
塾と親の信頼関係が構築できていれば、一時的に生徒のやる気が低下しても、保護者が引き止めてくれる可能性があります。LINE公式アカウントを開設し、保護者と密にコミュニケーションを取れる体制を整えることも選択肢の一つです。
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スタッフ
生徒や保護者とスムーズにコミュニケーションをとるために、スタッフ同士の情報共有も徹底しましょう。実際に起きた事例をくわしく共有すれば、ケーススタディによりスタッフ全員の対応力を向上させられます。成功事例だけでなく失敗事例も共有し、よりよい対応ができるようにしましょう。
日頃からスタッフ同士の情報共有を意識していると、退塾の兆候がみられる生徒が表れても最適な対応をとりやすくなります。
退塾の申し出を受けた場合にできること
退塾の申し出があっても引き止められるかもしれません。生徒本人が塾に来て退塾を申し出てくれるなら、面談でじっくり話しあえます。そうしていくうちに、退塾を再検討する可能性もあるでしょう。面談では信頼関係を立て直せるかどうかが重要なポイントです。
しかし、なかには引き止めても退塾せざるを得ないケースもあります。状況をよく見極め、無理な引き止めはしてはいけません。たとえば、保護者の仕事の都合で遠くへ引っ越す場合や、金銭的な問題で授業料の支払いが困難になっている場合、引き止めは困難です。
また、生徒数の確保のために退塾を減らすことは重要ですが、新規生徒の集客も同様に大切です。既存生徒の継続率向上と新規生徒の集客はバランスよく行っていく必要があります。
退塾を引き止めるための面談の話し方
退塾を検討している生徒や保護者を引き止めるには、話し方にポイントがあります。具体的に解説します。
話を聞いたうえで引き止める
生徒や保護者にはそれぞれ事情があるため、無理矢理引き止めるのはやめましょう。生徒や保護者の状況を考慮せずに対応すると、信頼関係が崩れてしまします。そのほか、塾側が意図しないかたちでインターネットや口コミなどからネガティブな噂が広がる恐れもあります。
まずは生徒や保護者の言い分をしっかり聞き、その後で塾側の意見を伝えましょう。退塾しようと考えているときにいろいろといわれても、なかなか伝わりにくいかもしれません。対話のなかで考えをほぐしていくといいかもしれません。
塾に問題点があることがわかったら、他の生徒の退塾を防ぐためにも指摘された内容を受け止めて今後の塾運営を改善できないか検討しましょう。たとえば、生徒の成績が上がりにくい事例が多い場合は、講師の普段の教え方を省みてみましょう。
本音で話しあう
コミュニケーション不足により生徒や保護者と塾側の信頼関係に問題が発生し、退塾に至るケースが多くあります。退塾を引き止めるためには、面談で信頼関係の回復に務めなければならないでしょう。
そのために、塾のスタッフとして、仕事に対する思いや生徒への指導に対する熱意をしっかり伝えましょう。重要なのは、きれいごとではなくスタッフ自身の本音を伝えられるかどうかです。生徒の退塾の意思に迷いがある場合、情熱を伝えられれば引き止めは十分に可能です。
生徒自身に選択させる
スタッフとして塾側の言い分をひととおり伝えた後は、生徒の反応をよく観察しましょう。精一杯思いを伝えても生徒の気持ちに変化がみられない場合は、それ以上話しあっても引き止めは困難です。
強引に引き止めたとしても、生徒が納得していなければ意味がありません。一時的に引き止められても、また退塾の申し出がある可能性があります。最後は生徒の意思を尊重し、生徒自身に退塾するのか塾に残るのか決断してもらいましょう。
まとめ
生徒が退塾を希望する場合、コミュニケーションに問題が生じている可能性が高いといわれています。原因にあわせて対応し、無理のない範囲で退塾を引き止めましょう。
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大場元騎(学習塾経営者)
経歴:東京都内にて学習塾2校の立ち上げ・経営
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