初めて広告を出稿する場合、費用はどれくらいかかるか?そもそもどんな広告があるのか?も分からないですよね。せっかく出稿したのに費用が無駄になってしまうのも避けたいでしょう。
この記事では、塾の宣伝のために活用できる広告の種類やその費用について解説します。初心者向けの広告運用アドバイスも提供しますので、塾を効果的に宣伝するための参考として、ぜひ役立ててください。
執筆者について
入退くんを運営するBPS株式会社にて、広告運用やSEOライティング、オウンドメディアのディレクション、SNS運用など、幅広いマーケティングに携わる。
プライベートでは月間数万~数十万人が閲覧するブログやSNSを複数運営中。
2023年からはマーケティングスクールの臨時講師等も担当している。

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塾の宣伝に効果的な広告8種類と費用
塾の認知を広げるためには、まずは「どんな広告があるのか」「それぞれどのくらい費用が必要か」を知っておく必要があります。塾の宣伝につながる広告の種類を解説するので、ご自身の塾には何が合いそうか、参考にしてみてください。
チラシ
塾を宣伝するための広告として、チラシが活用されるケースが多くなっています。なぜなら、チラシは地域を限定した配布が可能だからです。塾に通える地域は限られているため、チラシを活用すれば対象となる地域だけに特化して塾の情報を伝えられます。
郵便局では、指定の地域に郵便物を配達するサービスとして配達地域指定郵便物(タウンメール)やタウンプラスを用意しています。
チラシの反応率
学習塾のチラシの反応率は0.01~0.05%程度と言われています。 1万枚ポスティングして1~5件の体験に繋がるイメージです。
チラシの費用
項目 | 費用例 |
---|---|
デザイン | 3万円 |
印刷 | 3万円 |
ポスティング | 5万円 |
合計 | 約11万円 |
費用を抑えたい場合は、デザインを自社で行うことで、デザイン依頼にかかかる費用を抑えることができます。また、自社のアルバイトの方にポスティングを依頼することで予算の節約になるでしょう。
ただし、プロのデザイナーにデザインを依頼すれば読みやすくデザインしてくれますし、ポスティングに関してもプロに依頼すれば属性などを考慮した最適な配布計画を選定してくれます。そのため、予算に余裕がある限りはプロに依頼することで費用対効果が高くなる可能性が高いです。
看板
塾に通える範囲は限られており、中小規模の個人塾の場合、商圏は徒歩6~7分圏内だといわれています。そのため塾の前に目立つ看板を取り付けるだけでも、ターゲット=その周辺に住んだり通勤・通学したりする人の目に留まり、一定の宣伝効果が得られるのです。
なるべくコストをかけずに看板を設置したい場合、まずはウィンドウサイン(下図参照)を試してみましょう。

看板の費用
パターン | 合計費用目安 |
---|---|
ウィンドウサイン | 約5万~10万円 |
小型壁面看板 | 約10万〜20万円 |
中型・大型看板 | 約30万〜50万円 |
光る大型看板 | 約50万〜100万円 |
看板製作は、設置する地域や場所(高所ほど高額)によって費用に大きな差が生じます。よって費用をかけるほど効果があるというわけでもないため、高所のテナントの場合はウィンドウサインのみに留めたり、他の広告も検討すると予算が無駄になりにくいでしょう。
口コミ
塾は実際に入ってみないとわからない部分も多く、生徒や保護者の声に注目が集まります。
たとえば、紹介プログラムによるインセンティブを用意すれば、既存の生徒に新しい生徒を紹介してもらいやすいです。また、インターネットを通して塾の口コミを探す人も増えているため、塾を口コミサイトやポータルサイトに登録して口コミを集める方法もあります。
Googleマップなどのマップアプリへの口コミも、塾選びの重要な要素となっています。保護者に口コミ投稿を促したり、口コミ投稿キャンペーンを設けてみましょう。口コミに対して丁寧な返信をすることで、温かみのある誠実な印象を抱かせることも可能です。
口コミ集めの費用
Googleマップへの掲載は無料で、口コミへの返信なども無料でできます。まずは無料でGoogleビジネスアカウント(旧マイビジネス)への登録を行いましょう。
ポータルサイトへの掲載は、月額・年額掲載料がかかるもの(塾ナビなど)もあれば、資料請求や入塾などの成果に応じて費用を支払うもの(ジュクサガスなど)があります。
掲載にかかる費用は一般的に、掲載料が数万~数十万円/年、入塾決定の報酬料が数万円/件が目安です。
「費用対効果が低くても良いから認知を拡大させたい」という塾は前者、「成果が出たときにのみ支払いをしたい」という塾は後者を選ぶと良いでしょう。
SNS
SNSは無料で利用でき、塾に関するさまざまな情報発信が可能です。SNSで商品やサービスを紹介する企業も増えていますが、塾も同様の使い方ができます。
SNSはさまざまな人が利用しており、口コミも集めやすいです。塾を高く評価する口コミが多くなれば、入塾を検討している人がSNSで検索した際に確認してもらえます。また、SNSは一方的な情報発信だけでなく、保護者とのコミュニケーションのためにも利用できます。
SNSの費用
SNSアカウントは無料で作成でき、基本的な効果測定も無料で行うことができます。
SNS内に広告を出稿する場合は費用が発生します。月額1,000円程度でも出稿可能ですが、効果を見込むには最低でも月額数万円は必要でしょう。
SNS広告は属性のターゲティング(年代や性別、どのようなコンテンツに興味があるか?など)を詳細に絞って配信できるので、費用対効果が高い広告手法です。
ブログ・ホームページ
塾を宣伝するうえでは、ブログやホームページも準備しておきましょう。
現代の保護者世代は特にインターネットでの情報収集がメインであるため、ホームページのない塾は「潰れてしまったのではないか?」「時代遅れな塾なのでは?」と思われて検討候補から外れる恐れがあります。
また、ホームページを制作しても、SEO対策が万全でないと検索結果に表示されにくくなります。内容が分かりづらかったり読みづらかったりすると、せっかくホームページを見ても入塾に繋がりません。
初期投資として、ホームページ制作はプロに依頼することをお勧めします。
塾向け入退室管理システム「入退くん」を開発・提供しているBPSでは、ホームページ制作の依頼も可能です。(入退くんのホームページやコラムもBPSで制作しました!)
BPSはデザインやホームページ制作のプロだけでなく、SEOのプロも在籍しているため、きちんと効果が出るホームページの制作が可能です。
まずは資料請求・お見積りから、お気軽にお問い合わせください。

ホームページ制作費用
規模・内容例 | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|
小規模塾 | 10万前後 | 月1,000~3,000円程度 |
中規模塾 | 30万〜50万円 | 月5,000〜1万円 |
大規模塾 | 70万〜150万円 | 月1万〜2万円 |
規模が大きくなるほど費用が高くなるのは、教室や地域の数に応じてページが増えるためです。また、対策すべきキーワードの難易度も高くなるため、充実したコンテンツが必要になります。
費用を極限まで抑えたい場合、ホームページを自作すれば、サーバー代500円~1,000円/月のみに抑えることができます。さらにWordpressなどのCMSを利用する場合は、無料~1万円/年程度でホームページを制作することも可能です。
ただし、ある程度のITスキルが必要になる上に、公開後のメンテナンスを怠るとセキュリティリスクに晒されることもあります。
さらに先述の通り、保護者の方に見つけてもらうためにはSEOの専門知識が不可欠です。SEOを加味したデザイン・設計にするためには、やはりプロに依頼したほうが早いでしょう。
Web広告
ブログやホームページを作ってSEO対策をしても、すぐにはアクセスが増えません。即効性を求める場合は、Web広告も活用しましょう。
Web広告には複数の種類があります。
たとえば、検索連動型広告(リスティング広告)は、検索されたキーワードにあわせて表示される広告です。
リターゲティング広告を活用すれば、一度自社のブログやホームページを訪れた人に広告を表示できます。
また、画像や動画で自社商材をアピールできるディスプレイ広告もあります。SNSのユーザにアピールしたいなら、SNS広告もおすすめです。
初めてWeb広告を利用する場合は、利用者や配信面が多いGoogle広告か、広告の管理画面が分かりやすいYahoo広告がおすすめです。
Web広告の反応率
学習塾のWeb広告の平均反応率(CVR:コンバージョン率)は、検索広告で4.32%、ディスプレイ広告で1.04%程度だと言われています。
Web広告の費用
Web広告は、1クリック数円~数百円程度が相場です。これはどのようなターゲットに配信するか?などによって変動します。
月額1,000円程度~でも出稿は可能ですが、集客に繋げるためには月額数千円の出費は見込んだ方が良いでしょう。出稿費用は売上の5~10%を目安にしましょう。
紙媒体(地方紙やフリーペーパー)
地域密着型の塾であれば、地方紙やフリーペーパーの広告欄に掲載するのも手です。保護者視点でも、普段目にする紙媒体に掲載されているというだけで信頼度がグッと上がります。
特定の地域に絞ってリーチできるため、全国紙よりも費用対効果が高い広告掲載方法です。
紙媒体への広告掲載費用
掲載規模 | 費用 |
---|---|
1/2ページ | 10~40万円 |
1/4ページ | 5~20万円 |
1/8ページ | 3~10万円 |
紙媒体への広告掲載料は、発行部数やエリアによっても変動します。また、季節ごとのイベントや特集にマッチすると、掲載しやすくなる場合があります。
掲載を希望する場合は、発行元か地元の広告代理店に問い合わせてみましょう。
自治体の広告欄
市のホームページへのバナー掲載や役所のデジタルサイネージなど、自治体の広告欄を活用する方法もあります。
こちらも市の管轄内に広告が掲載できるため、信頼度が重要な学習塾にとっては効果的な広告掲載方法です。
自治体の広告欄への出稿費用
項目 | 月額目安 | 制作費用目安 |
---|---|---|
市役所HPバナー広告 | 1万〜5万円 | 1万〜3万円 |
市役所内サイネージ | 5千〜2万円 | 1万〜10万円 |
詳細な掲載方法や費用については、エリアなどによって変わります。情報掲載元や、地元の広告代理店にお問い合わせください。
初心者におすすめの塾向け広告手法は?
塾の宣伝に活用できる広告はたくさんあるものの、急にすべてに対応するのは現実的ではありません。広告を出すにはコストと手間の両方がかかるからです。
広告初心者であれば、まずは取り入れやすいものから挑戦しましょう。特に始めやすいのは、Web広告の検索連動型広告です。検索連動型広告なら月数千円から広告を出せるうえに、1日の予算も細かく設定できます。
また、広告を含む様々な集客方法を以下の記事で解説しているので、合わせてご覧ください。
塾の広告運用がうまくいかない例
塾の宣伝がうまくいかない場合、さまざまな原因が考えられます。初心者がつまずきやすい失敗例について、具体的に解説します。
大手の塾の真似をしている
新聞を開くと、大手の塾のチラシが折り込まれている場合も多いです。このようなチラシには、塾に関する簡単な内容がまとめられています。この方法で効果が見込めるのは、ブランド力がある大手の塾だからこそです。
なかには、大手の塾の真似をしてチラシを作っている塾もあるでしょう。しかし、無名な塾が大手の塾を真似してチラシを作っても、効果が出ない可能性が高いです。単に真似をするのではなく、塾の特徴を捉えた宣伝をする必要があります。
効果測定できない
チラシや看板などのオフライン広告は、効果の追跡ができません。たとえチラシを配った後に問い合わせがあっても、チラシの宣伝効果によるものなのかは判別不能です。
また、配布後にどの程度読まれたかについてもわかりません。広告としての効果測定ができないため、次の手の打ち方を考えるのも難しいです。
初めて広告を出す場合は、効果測定がしやすいWeb広告やホームページ制作を併用することをおすすめします。
ニーズにあう情報を打ち出せていない
広告の内容が生徒や保護者のニーズにあっていないケースもあります。そもそも、広告を見てすぐに入塾しようと思ってもらうのは困難です。たとえば、「塾生募集中!」と書かれているチラシでは、あまり興味をもってもらえません。
「小学生か?高校生か?」「受験対策か?成績の底上げか?」など、目的やターゲットを明確にしたうえでキャッチコピーやデザイン、広告手法を考えましょう。
塾の広告運用を成功させるためのポイント
塾の広告運用を成功させるためには、さまざまなポイントがあります。ここでは、具体的なポイントを解説します。
効果測定を行う
広告を活用して集客を始めたら、必ず効果測定をしましょう。チラシの効果測定は難しいですが、広告によっては簡単に効果測定できるものもあります。
たとえば、インターネット広告なら、広告運用に関するデータも管理画面やGoogleAnalitics上で自動的に収集されます。
効果測定により具体的な数値で広告の効果を確かめられると、その後どのように広告運用するか?という方針が定まります。
さらに成果が可視化されることで、モチベーションも維持しやすくなるでしょう。
見込み客をきちんと管理する
塾に問い合わせる人は入塾の意欲が高いものの、すべての人が契約にいたるとは限りません。とはいえ、タイミングの問題で入塾にいたらなかった可能性もあるため、見込み客としてきちんと管理しましょう。問い合わせの際に聞き取った名前、住所、電話番号などの情報をまとめ、定期的に塾の情報を配信します。
たとえば、夏季講習の案内などを送付すれば、興味をもってもらえる可能性があります。まったく接点のない相手にアプローチするよりも効果的です。
授業の質を向上させる
広告による宣伝も大切ですが、塾の経営において最も重要なのは授業の質です。授業の質が高ければ、生徒や保護者から自然といい口コミが広がっていきます。場合によっては、特別な宣伝をしなくても生徒が集まる可能性もあるでしょう。
授業の質を上げて退塾率を下げると、生徒一人当たりの売上が増えるため、集客に使える費用に余裕が生まれます。
一方、授業の質が低いと、悪い評判が広まって集客が難しくなる恐れもあります。新規の生徒よりも退塾者が多い場合、集客に力を入れても利益が出にくくなります。生徒の反応も確かめながら、よりよい授業を行ってください。
競合にない”ウリ”で差別化する
少子化と言われる現代でも学習塾は全国に5万件ほどあり、保護者や生徒視点でもどの塾に行けばいいのか迷ってしまいます。そこで重要なのが、競合他社に負けない”ウリ”を作り差別化すること。
たとえば、近所の塾がすべて「合格実績」をウリにしていたら、より実績数の多い塾、つまり大手の塾が選ばれてしまいますよね。
そこで、ウリを「合格実績」以外の軸にずらすこと が大切になります。
- 学校の定期テスト対策に特化
- 地域密着で先生が地元出身
- ITシステムで安心
大手では真似できない価値を前面に出すことで自塾の強みが際立ち、選ばれる理由が生まれるのです。
最近ではITシステムの導入をウリにしている個人塾も増加中です。たとえば生徒の到着を保護者に通知する「入退室管理システム」の導入により、保護者の安心に繋げている塾もあります。
入退くんコラム編集部の調査では、85.8%の保護者が入退室管理システムについて肯定的な姿勢です。
さらには15.3%もの保護者が、「入退室管理システムが導入されていないと入会を躊躇する」とすら感じていることも分かりました。
入退くんは入退室管理システムのなかでもトップクラスの低価格。初期費用はかからず、月額3,300円~で導入できます。
1カ月間、全機能まるまるお試しいただけるトライアル期間もご用意しておりますので、「簡単にウリを作りたい」「保護者に安心してもらいたい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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まとめ
塾を宣伝する際はさまざまな広告を活用できます。始めやすいものからチャレンジし、効果を確かめながら集客していきましょう。もちろん、授業の質も維持向上させる必要があります。
集客により生徒が増えてきたら、塾の設備についてもしっかり配慮しましょう。BPS株式会社の入退室管理システム 入退くんは、学習塾で利用できる入退室管理システムを提供しています。
初期費用無料、かつ必要な機能だけを詰め込んだシンプルな設計で業界最安を実現。入退室連絡やスタッフの勤怠管理はまるごと「入退くん」に任せて、広告運用に時間を使ってみませんか?
※「入退くん」の導入で業務効率化に成功した塾の事例はこちら。
無料で全機能試せるトライアル期間もご用意しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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大場元騎(学習塾経営者)
経歴:東京都内にて学習塾2校の立ち上げ・経営
「入退くんは保護者の安心はもちろん
塾運営の効率化にも役立っており、感謝しています!」