塾の集客方法として、チラシやホームページ、広告やSNSなどさまざまな手段があります。なかでも共通して必要なのが、一目で人を惹きつける「キャッチコピー」です。
しかし、
「キャッチコピーなんて作ったことないから難しそう」
「コピーライターを雇うんでしょ?お金がもったいない…」
と思っている人もいるのではないでしょうか。
実は、キャッチコピーは集客を左右する重要な役割がありながら、基本さえ抑えれば誰でも作ることができるものなのです。今回は「この塾なら成績が上がりそう!」「この塾になら受験勉強を任せられる」と思われるテクニックを紹介しつつ、丸パクリOKな例文を紹介していきます。
執筆者について
入退くんを運営するBPS株式会社にて、広告運用やSEOライティング、オウンドメディアのディレクション、SNS運用など、幅広いマーケティングに携わる。
プライベートでは月間閲覧数1万のサイトやその他SNSアカウントを複数運営中。
2023年からはマーケティングスクールの臨時講師等も担当している。
全国の学習塾・習い事教室で当たり前になりつつある、保護者のスマホへの入退室通知。
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キャッチコピーの基本的な考え方【センスは必要なし】
「キャッチコピー」と聞くと、おしゃれで心に残るものが思い浮かべて「センスがある人が考えるもの」だと諦めてしまう人がいます。しかし、実は塾のキャッチコピーにはおしゃれさやセンスの良さは必須ではないのです。そもそも、たとえおしゃれでカッコいいコピーを作れたとしても、それが集客につながるとは限りません。
ここから紹介する基本的なポイントを抑えれば、「ここに通いたい!通わせたい!」と思わせるキャッチコピーを初心者でも作ることができます。
「チラシを作ってもいまいちピンと来ない」「集客にかける時間もお金もあまりない」という方こそ、1つだけで良いので取り入れてみてくださいね。
長すぎるキャッチコピーはNG
キャッチコピーはその名の通り、読んだ人の心を”キャッチ”するものなので、長すぎてパッと頭に入ってこないものはNGです。
人が瞬時に理解することができる文字数は13文字だと言われており、キャッチコピーも同程度に収められることが多いです。実際にインターネットニュースの見出しも、13文字前後のものが一般的。
もちろんパッと理解できるコピーであれば必ずしも13文字以内に収める必要はありませんが、「読んで理解できる」のではなく「目に入った瞬間理解できる」コピーを目指しましょう。
他塾との違いや実績を具体的に示す
明確に他の塾との差別化点がある場合は、そのポイントを数値などを用いて具体的に示すと効果的です。たとえば「市内最大!生徒数〇人」は人気塾である印象を与えますし、「〇〇高校への進学数が市内塾1位」だと〇〇高校志望者に選ばれやすくなります。
また、特殊な授業スタイルや最新のシステムを導入している場合も、アピールポイントになります。
たとえば生徒の入室・退室を写真付きでリアルタイム通知する「入退くん」を導入している塾は、保護者に対し「子どもの安全を考えている」「子どものサボり防止になる」という印象を与えます。
実際の活用事例はこちら。
メリットでなくベネフィットを示す
メリットよりも”ベネフィット”を示すことで、コピーを目にした人の心は動かされます。
メリットとは、その対象が持つ肯定的な特徴のことで、塾で言うなら「志望校の対策ができる」「勉強習慣が身につく」などが挙げられます。
一方ベネフィットは、それらがもたらす利益や恩恵のことで、塾で言うなら「夢の大学生活をエンジョイできる」「勉強!勉強!と叱らずに済む」などです。
ベネフィットを示すことで、コピーを読んだ人に「これは自分のことだ!」「確かにこうなりたい!」という具体的なイメージを抱かせることができ、行動(=入塾)につなげやすくなります。
ターゲットを絞り込む
キャッチコピーを作るときは、ターゲットを絞り込むことが重要です。
たとえば「誰でも成績アップできる」よりも「勉強が嫌いな子ほど伸びる塾」の方が、ターゲットは狭まるものの、勉強嫌いなお子さんに悩む保護者に刺さる気がしませんか?
「多くの生徒を集めたいから多くの人に刺さるコピーを」と考えたくなってしまいますが、読んだ人が「これは自分のことだ」と思えるようターゲットを絞りましょう。
生徒の声を聴いてみる
利用者の声がそのままキャッチコピーになるという例も、実はたくさんあります。
たとえば人気ゲーム「モンスターハンター」シリーズの「ひと狩りいこうぜ!」という有名なキャッチコピーも、プレイヤーのセリフから生まれたものだと言われています。
「この塾を選んだ理由」「塾に通って良かったこと」を生徒や保護者、卒業生にヒアリングするとキャッチコピーのヒントが得られるかもしれません。
例文あり!キャッチコピーに有効な心理学テクニック8選
ここからはキャッチコピーによく利用される、心理学を応用したテクニックを紹介していきます。心理学などを利用し感情に訴えかけることができれば、目立つ実績がなくても「選ばれる塾」になることは可能です。今まで紹介した基本と組み合わせて、あなたの塾に合ったキャッチコピーを作ってみてください。
バンドワゴン効果
大勢の人が選んでいるものや流行しているものを選びたくなる心理のことで、特に日本人には効果が大きいです。
塾での活用例:
「累計生徒数1000名突破!受験なら〇〇塾」
「流行の〇〇システム導入!乗り遅れるな!」
希少性の原理
「これを逃がしたらもう利用できないかも」と思わせて選択を迫るものです。受験や夏期・冬期講習前の一時的なコピーとしても使えます。
塾での活用例:
「人気の夏期講習!残り4人まで入塾可能」
「2024年度受験生は4月までの入塾を!」
ハロー効果
目立つ特徴が一つあると、全体がその印象に影響されてしまいます。目立つ実績や特徴的な講師がいる塾におすすめです。
塾での活用例:
「学年最下位→〇〇高校 合格実績あり」
「累計授業時間10000時間のベテランが教えます」
バーナム効果
誰にでも当てはまるような内容を示しているにも関わらず、「自分のことを分かってくれている」と思い信用してしまう効果です。設立間もなくアピールポイントが少ない塾にもおすすめです。
塾での活用例:
「部活熱心な息子が好き。でも受験も心配。そんな素敵な親御さんに選ばれています」
「初めての受験、不安ですよね。その不安、〇〇塾にお任せください!」
ウェブレン効果
高価なものほど価値があると思い込んだり、それを持っている自分を見せびらかしたいと思う効果です。費用が高くてアピールしづらいという塾こそ活用できます。
塾での活用例:
「たった一度のお受験、塾代節約して後悔しませんか?」
「市内最高額のプライドとプレッシャー」
「通えばわかる、受講料〇円の効果」
アンカリング効果
最初に提示された数字や情報が基準になり、そのあとの情報の認識に影響する効果です。たとえば、ただ「入会金1000円」と示されるより、「入会金2万円→今なら1000円」と表示されている方がお得に感じます。
塾での活用例:
「まずは50点を70点に。」
「県内難関高校 合格者数2021年7名→2022年11名!」
両面提示
メリットだけでなくあえてデメリットを提示することで、説得力や信頼性を向上させる効果です。キャッチコピーだけでなく、チラシやHPのボディコピーにも応用できます。
塾での活用例:
「苦節10年、結局『厳しい授業』が効果的だったんです」
「営業日が少なくてすみません。優秀な講師陣だからこそ大切にしたくて。」
カリギュラ効果
禁止されると逆にやりたくなってしまう心理のことです。一定の効果は見込めますが、過激すぎると嫌な印象を持たれる可能性があるため、周囲の意見を聞きながら慎重に取り入れましょう。
塾での活用例:
「もともと自主的に勉強できるお子様はお断りしています」
「本気で志望校合格を目指す生徒以外は入塾許可できません」
「当塾に入ったら、もう『勉強しろ』と言わないでください」
塾の特徴・イベント別キャッチコピー集
キャッチコピーは、塾の特徴や時期に合わせて変えるのも効果的です。心理テクニックなどと合わせて作成してみましょう。
特定の学校への進学率が高い塾
進学率が”高い”とだけ言っても説得力がありません。数値を用いて「〇〇高校への進学を目指すならこの塾」という印象を強めると良いです。
例:
「2022年度〇〇高校 合格率90%」
「市内私立中学の2022年度入学生の〇%は当塾卒」
「受験対策に選ばれる理由」を提示できると、説得力が増します。
例:
「初めての受験に必要な対策、全部揃っています」
「〇〇高校の対策に向きあって20年」
「〇〇大在学講師7名在籍」
勉強が苦手な生徒向けの塾
勉強が苦手な子どもは、そもそも「塾に行きたい」と思わない可能性が高いです。そこで、保護者にベネフィットを提示することで集客力を上げてみてはいかがでしょうか。
例:
「『自主性』の意味、3か月後に分かります」
「勉強しろと言うべき?なんて悩む前に。」
「三者面談も授業参観も『楽しみ』になる」
保護者が潜在的に抱いているモヤモヤを刺激するコピーも効果的です。ただし、勉強しない学生を強く否定したり、不安を煽りすぎたりするコピーは、塾の印象が悪くなるので注意しましょう。
例:
「やればできる子?では、あなたお子さんはいつやるの?」
「学歴がすべてではない。けど、本当にこのままでいいのだろうか…。」
映像授業がメインの塾
映像授業がメインの塾は、ある程度自主的に勉強ができる生徒が多いです。そのような学生にターゲットを絞って、効果的なベネフィットを提示するようにしましょう。
例:
「『安いから』で塾を選んでもいい。親孝行なキミへ。」
「『今の説明もう一回!』を何度でも」
「部活後の1時間、頑張れるか頑張れないか」
勉強ができるのに向上心がない学生もいます。向上心に火をつけるようなコピーで「この塾なら違う自分に出会えるかも」と思わせるのも効果的です。
例:
「あと20点伸ばすだけで、見える世界が変わるはず」
「いつまで『中の上』でいるつもり?」
「次の定期考査、ちょっと良い点、見たくない?」
〇周年
周年の記念は、安定して支持されているイメージや「ベテラン塾」であるイメージを浸透させるチャンスです。ゴロ合わせで印象付けたり、実績の豊富さを打ち出しましょう。
例:
「39周年!いつもサンキュー〇〇市民キャンペーン」
「生徒を増やし続けて10年目」
「15年間、累計300名の笑顔を見送ってきました」
夏期・冬期講習
長期休暇中は部活動や行楽で忙しいうえに、勉強時間を確保できても宿題を終わらせるのに精一杯。しかし、テストや受験はそんな事情もお構いなしにやってきます。そういった現実に「ハッ」と気づかせるコピーはいかがでしょうか。
例:
「宿題だけで、いいんだっけ?」
「夏休み中のコツコツが、受験のときに花開く」
「大事な部活を『言い訳』に使いたくないから」
部活動や遊びの予定も多くない学生やその保護者に、「じゃあ塾に行ってみようかな」と思わせるようなコピーも有効です。
例:
「塾だって青春の1コマになり得る」
「SNSを見ているうちの、1時間だけ〇〇塾に使ってみませんか?」
「勉強、アクセサリー、ヘアメイク自由!勉強も楽しんだもん勝ち」
まとめ
今回は例文とともに、塾用キャッチコピーの基本的な作り方やテクニックを紹介しました。
文中でお伝えした通り、集客目的のキャッチコピーには高度なセンスやおしゃれさは必要ありません。今回紹介したポイントを抑え、集客力向上にお役立てください。
キャッチコピーが作成できたら、塾の強みやアピールポイントをHPやチラシに記載しましょう。
たとえば入退室通知システム「入退くん」は、導入しているだけでも「安心できる塾」というアピールができます。入退室時にポイントが付くので「自習室に通う回数が増えた」という塾も(詳しくはこちら)。
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大場元騎(学習塾経営者)
経歴:東京都内にて学習塾2校の立ち上げ・経営
「入退くんは保護者の安心はもちろん
塾運営の効率化にも役立っており、感謝しています!」