「良い授業をしているのに、生徒が集まらない…」
「広告費用が高額なのに効果が出ない…」
とお悩みの学習塾は多いと思います。
もしかすると、マーケティング手法があなたの塾に合っていないのかもしれません。
今回は学習塾におけるマーケティングの手順から塾の目標別マーケティング手法まで、「これを知っておけばOK」な情報を紹介していきます。
執筆者について
入退くん運営するBPS株式会社にて、広告運用やSEOライティング、オウンドメディアのディレクション、SNS運用など、幅広いマーケティングに携わる。
プライベートでは月間閲覧数1万のサイトやその他SNSアカウントを運営。
マーケティングスクールの臨時講師も務める。
そもそも塾集客における「マーケティング」とは
まず「マーケティング」とは、提供しているモノが売れて収益が入る仕組みづくりのこと。
塾に当てはめると、塾生を増やして収益を上げるための活動のことです。マーケティングを上手く活用することができれば、必ずしも優れた実績がなくても集客ができるようになります。
よく「うちは良い授業をしているから生徒が集まるはず」とおっしゃる塾経営者の方がいますが、良い授業を提供しているだけでは集客はできません。
塾を知ってもらう
→良さを体感してもらう
→他塾と比較してもらう
という過程の結果、初めて塾生になります。そしてこのプロセスを作り出すのが「マーケティング」です。
「集客はプロに任せて塾経営に集中したい」という方は、最初からブランド力のあるフランチャイズを利用するのも有効です。
学習塾のマーケティング4つの手順
ここまで読んで「難しそう!」と思った方もいるのではないでしょうか?しかし、マーケティングは基本的に以下の4つの手順で進めればOKです。
①塾の強みを分析する
②マーケティングの「目的」を明確にする
③ターゲットを絞る
④上記に合った手法を選ぶ
①塾の強みを分析する
まずはご自身の塾の「強み」を分析しましょう。
たとえば「受験対策に強い」のか「勉強が苦手な子の成績アップに強い」のか、「集団授業」なのか「個別指導」なのか、といった視点が一番分かりやすい強みかもしれません。
近隣に同じようなコンセプトのある塾は、さらに深掘りして「ベテラン講師が教える」「〇〇高校の受験に強い」のような差別化点を考える必要があります。
また上記の調査結果から、塾の決め手として最も多いのが「通いやすさ」であるため、「駅から近い」「駐車場が広い」なども強みになります。
②マーケティングの「目的」を明確にする
自社の強みと共に、マーケティングの目的(=ゴール)を明確にすることも重要。マーケティングと一言で言っても、その目的によって手法やコストは大きく変わるからです。
たとえば大手塾はテレビCMを多く流していますが、その目的は全国的な知名度の向上。キャッチーなフレーズなどを利用するため知名度アップの効果は絶大ですが、一方で莫大なコストがかかるため、個人経営の塾には適していません。
「全国での知名度アップ」「〇〇円の予算で生徒〇人増加」など、まずはマーケティングを行う目的を考えましょう。
③ターゲットを絞る
塾の強みをもとに、ターゲットを絞りましょう。多くの生徒を集めたいからと言ってターゲットを広く取りすぎると、効果的なアピールが難しくなります。
たとえば「ベテラン講師在籍」が強みの塾でも、ターゲットが「難関高校進学を目指す中学生」と「テストで赤点を脱したい高校生」ではアピールの仕方も全く違うことが想像できるでしょう。「居住地域」「生徒の学力」「保護者の悩み」などさまざまな視点からターゲットを絞ることで、より効果的なアプローチができます。
④上記に合った手法を選ぶ
ご自身の「塾の強み」「マーケティングの目的」「塾のターゲット」をもとに目標を立て、効果的なマーケティング手法を選びましょう。
集客方法については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
【塾の目標別】おすすめのマーケティング手法を提案
エリア内での認知度を向上させたい
創立したばかりの塾など、エリアでの認知度向上を目標にする場合はWeb広告が効果的です。
なかでもリーチできるユーザの多い「Google広告」「Yahoo広告」での出稿がおすすめ。エリアや年齢層、ユーザーの興味関心などに絞って広告を出稿でき、ターゲットに対して効率よくアプローチできます。
特にリスティング広告(検索広告)は「地域名+塾」など特定のキーワードで検索している人に広告を表示でき、関心が高いターゲットにクリックされやすいためおすすめです。
また、エリアを絞った認知度向上には王道のポスティングも有効です。チラシはじっくり見てもらえる可能性が低いため、ターゲットの目を引くキャッチコピーを入れるとより認知度向上が期待できます。
全国的な知名度を増やしたい
全国チェーン化した塾など、エリアを絞らずに知名度を向上させたい場合は、テレビやラジオのCMが効果的です。他の手法と比べると予算は大幅にアップしますが、CMが話題になれば影響はかなり大きなものになります。
予算を少し抑えたい場合は、Web広告の出稿も有効です。特にディスプレイ広告と呼ばれる画像付きのWeb広告は、何度もユーザーの目に留まることで知名度アップと単純接触効果*が見込めます。
*単純接触効果とは:
もともと知らなかったものでも、何度も見聞きすることで、親近感が湧いたり信頼したりする効果
ディスプレイ広告に使用するバナーは、デザイナーでなくとも作成可能です。最近はCanvaなどの無料デザイン制作ツールや、デザインを学べる無料コンテンツもたくさんあります。実はこの入退くんコラムに掲載されているバナーも、被デザイナーの私がCanvaで作成したもの!
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良い口コミを広めたい
授業の評判が良く、生徒や保護者からいただく良いお声を広めたいという場合は、「Googleマップ」や「Yahoo!地図」を活用しましょう。
マップアプリから近隣の塾を検索し、口コミをチェックしてから見学を決めるご家庭も増えています。口コミの記入は誰でも無料でできるので、ぜひ保護者や生徒に依頼してみてください。
また、塾のポータルサイト(比較サイト)に登録しておくことで、居住エリア内の塾を比較する人に対して簡単に口コミを届けることが可能です。特に「エリア名+塾」で検索しても上位に表示されない塾は、登録することをおすすめします。
見込み客を入塾させたい
比較検討中の見込み客を入塾させるには、塾の良さを知ってもらい信頼してもらうことが大切です。そのため、夏期講習や模擬テストなどの塾生以外も参加可能なイベントを開催し、魅力を知ってもらいましょう。
またその際、塾のホームページを簡潔で見やすいものにしておくことも大切です。塾の情報や申し込みの導線が分かりづらいと、見込み客を逃がす原因にもなり得ます。電話に抵抗がある保護者も少なくないため、オンラインで完結する申し込み方法があると申し込みへのハードルも下げられます。
現在は知人の口コミやチラシなどの受動的な情報よりも、インターネットで能動的に情報収集をするご家庭が多いです。そのため、ホームページがなかったり見づらかったりする塾は、集客上大きく不利を取るとも考えられます。
安全のためのシステム導入など、保護者に喜ばれる工夫も、入塾の決め手になり得ます。たとえば、生徒の入退室を写真付きで保護者に通知する入退室管理システムの導入により、保護者の信頼を獲得した塾の事例もあります。
保護者の方にとって入退室通知システムは、どの塾にもある当たり前のシステムだと思っているようなので、導入に乗り遅れなくて良かったです。
【利用者の声】ニスト学習塾(学習塾)より
マーケティングに失敗しがちな塾の特徴
1つの方法しか試さない
マーケティングが失敗に終わる塾の特徴として、今までのやり方を踏襲するだけなど、1つの手法に固執している点が挙げられます。
現代にはポスティングや口コミだけでなく、Web広告やSNSなどさまざまなマーケティング手法があります。目的達成のためには、他の手法も試してみるというトライアンドエラーが必須です。
自塾とかけ離れた塾の真似をしている
自分の塾のエリアや規模とは違う属性の塾のマーケティング手法を真似してしまい、集客が上手くいかないというパターンも見られます。
繰り返しになりますが、塾の規模や予算によって適切なマーケティング手法は変わるため、集客に成功している塾の真似をすればいいというわけではありません。たとえば、都内を中心に数十教室展開する大手塾が電車広告で成功していたからといって、20名規模の地域密着型の塾が同じ方法を取っても、予算に対してメリットが少ないことが想像つくかと思います。
他塾の方法を参考にするのは悪いことではありませんが、その場合は同じ規模や形態の塾を見るようにしましょう。
世の中の「当たり前」に追いついていない
世の中の「当たり前」は常に変化しているため、その基準に満たない塾は保護者に不信感を持たれ、集客失敗につながります。
たとえば塾を探す際にも、以前はチラシや友人の紹介が主でしたが、現在はインターネットの利用が一般的です。ホームページのない塾はインターネットで塾を探す家庭に情報が届きづらいだけでなく、「本当に運営しているのか?」「ホームページを作れないほど経営不振なのか?」といった不信感を与える可能性があります。
集客方法だけでなく設備やシステムに関しても、世の中の「当たり前」を取り入れない塾は競合と比較して見劣りする可能性が高まります。特に生徒の安全を考えているかどうかは保護者との信頼関係に大きく影響するため、安価に利用できる入退室管理システムの導入がおすすめです。
業界最安値の入退室管理システム「入退くん」の導入で、保護者の信頼を獲得した事例はこちら。
保護者からは「写真付きのメールで通知されるので安心できる」とお声を頂いています。
【利用者の声】トライプラス新中野校(学習塾)より
まとめ
塾のマーケティングは、塾のエリアや規模、目標や想定生徒層によって手法が異なります。まずは塾の「強み」と「ターゲット」、マーケティングの「目的」を明確にするところから始めましょう。
記事中でも触れましたが、塾業界の「当たり前」の基準に追いつけないこともマーケティング失敗の大きな要因です。
たとえば安全面の「当たり前」になりつつあるのが、生徒の入退室時のメール通知。最低限の機能のみを揃えた「入退くん」は、1人あたり月額55円~と業界最安価格で利用できるため導入しやすいと好評です。
写真付きで通知が来るため「安心して確認できる」「仕事中の楽しみになっている」というお声をいただいています!
まずは無料の資料ダウンロードから、ご検討ください。
大場元騎(学習塾経営者)
経歴:東京都内にて学習塾2校の立ち上げ・経営
「入退くんは保護者の安心はもちろん
塾運営の効率化にも役立っており、感謝しています!」