「学童は何年生まで通えるの?」「4年生になったら利用できなくなる?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
実際に何年生まで利用できるかは自治体や施設によって異なります。低学年を優先している学童もあれば、6年生まで利用できる学童、民間独自のサービスを提供している施設などさまざまです。
この記事では、学童を利用できる学年や地域による違い、夏休みの利用、学童を卒業するタイミングの決め方などについて詳しく解説します。
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学童は何年生まで通える?
制度上は小学6年生までが対象
放課後児童クラブは、保護者が仕事などによって昼間家庭にいない小学生に対し、放課後や長期休暇中に遊びや生活の場を提供する事業です。こども家庭庁では、対象を「小学校に就学している児童」としているため、制度上は小学1年生から6年生まで利用できます。
かつては低学年の利用が中心でしたが、現在は高学年も制度の対象です。ただし、「制度上利用できること」と「住んでいる地域の学童に実際に入れること」は別である点には注意しましょう。
実際に利用できる学年は自治体によって異なる
学童の対象学年や入所条件は、自治体によって異なります。6年生まで利用できる地域もあれば、低学年を中心に受け入れている地域もあります。
例えば、2026年度の東京都世田谷区の「新BOP学童クラブ」は原則として小学1~3年生が対象で、心身の発達などにより個別的な配慮が必要な児童については6年生まで利用できます。
このように、国の制度では6年生まで対象であっても、自治体独自の利用条件が設けられている場合があります。利用を検討している場合は、住んでいる自治体のWebサイトや利用案内を確認しましょう。
なぜ「学童は3年生まで」というイメージがある?
「学童は小学3年生まで」と聞いたことがある方もいるかもしれません。現在は制度上6年生まで対象ですが、学童は低学年の利用者が多く、自治体によっては現在も小学1~3年生を中心に受け入れています。
特に利用希望者が多い地域では、定員の関係から低学年や保護の必要性が高い家庭を優先して入所を決める場合があります。そのため、高学年になるにつれて利用しにくくなるケースも多いのです。
また、4年生頃になると一人で留守番できるようになったり、習い事や友達との遊びが増えたりする子どもも多いため、家庭の判断で学童を卒業するケースもあります。
「小4の壁」という言葉もある
子育てと仕事の両立に関して、「小1の壁」と並んで「小4の壁」という言葉が使われることがあります。
小4の壁とは、子どもが小学4年生頃になったときに、学童を利用できなくなったり、子ども自身が学童へ行きたがらなくなったりすることで、放課後の居場所に困る問題です。
実際、令和6年のこども家庭庁の調査によると、待機児童数は小学4年生で約5000人と、全学年で最多となっています。
高学年になると学校の授業時間が長くなる一方、保護者の帰宅時間まで子どもだけで過ごす時間が生まれる家庭もあります。学童を卒業する場合は、留守番のルールや習い事、放課後の居場所などを事前に考えておくことが大切です。
自宅で留守番する
ある程度一人で安全に過ごせるようになったら、自宅で留守番する方法があります。ただし、鍵の管理や来客への対応、火や家電の使用、外出してよい範囲など、家庭内のルールをあらかじめ決めておくことが大切です。緊急時に保護者へ連絡できるよう、スマートフォンやキッズケータイなどの連絡手段も準備しておくと安心です。
児童館や地域の居場所を利用する
地域の児童館や放課後子供教室などを利用すれば、自宅で一人になる時間を減らせます。無料または低料金で利用できる施設も多く、友達と遊んだり宿題をしたりしながら放課後を過ごせる点がメリットです。
施設によって対象学年や開館時間、利用方法が異なるため、事前に自治体のWebサイトなどで確認しておきましょう。また、児童館などに入退室管理システムが導入されていれば、子どもが施設に到着した時刻や退出した時刻を保護者が把握できるため、より安心して利用できます。
塾に通う
学習塾の授業や自習室を利用することで、一人で留守番する時間を減らしながら学習時間も確保できます。学校や自宅からの通いやすさだけでなく、授業終了後の帰宅時間や帰宅経路についても確認しておきましょう。
塾に入退室管理システムが導入されている場合は、入室・退室時に保護者へ通知が届くため、仕事中でも子どもの行動を把握しやすくなります。
習い事を利用する
スポーツや音楽、英会話、プログラミングなどの習い事を放課後の予定に組み込む方法もあります。子どもの興味や得意分野を伸ばしながら、保護者が不在になる時間の一部を有効に使えます。
ただし、習い事が終わってから保護者が帰宅するまで時間が空くこともあるため、前後の過ごし方まで含めて考えておくことが重要です。
友達と遊ぶ
高学年になると、放課後に友達と公園や自宅などで遊ぶ機会も増えてきます。子どもの自主性を尊重できる一方で、「どこで誰と遊ぶか」「何時までに帰宅するか」「予定が変わったら連絡する」などのルールを決めておくと安心です。
定期的に行動範囲や帰宅時間を見直し、成長に合わせてルールを調整していきましょう。
かぎっ子は虐待?
子どもが放課後に一人で留守番する「かぎっ子」であること自体は虐待にあたるわけではありません。保護者の就労など家庭の事情によって、小学1年生でも子どもに鍵を持たせる家庭もあります。
ただし、子どもの年齢や発達段階に対して留守番時間が長すぎる、食事や安全が十分に確保されていない、緊急時の連絡手段がないなど、子どもの安全や生活に必要な配慮が欠けている場合は問題になる可能性があります。
留守番をさせる際は、子どもが一人で安全に過ごせるかを確認し、帰宅時間や来客対応、火の使用、外出などについて家庭内のルールを決めておくことが大切です。
高学年でも学童を利用した方がいい?
小学4~6年生になったからといって、必ずしも学童を卒業する必要はありません。利用できる環境があり、家庭や子ども本人が必要としているのであれば、継続して利用することも選択肢の一つです。
一人での留守番に不安がある
保護者の帰宅時間が遅く、一人で長時間留守番させることに不安がある場合は、高学年になっても学童を利用するメリットがあります。
特に、夕方以降まで仕事をしている家庭では、防犯や事故の心配もあります。学童であれば支援員などの大人がいる環境で過ごせるため、保護者にとっても安心材料になります。
子どもが学童を楽しんでいる
子ども本人が学童で友達と遊ぶことを楽しんでいるのであれば、無理に辞めさせる必要はありません。
学童は単なる「預かり場所」ではなく、異なる学年の子どもと交流したり、遊びや行事を経験したりする生活の場でもあります。放課後児童クラブは、子どもの自主性や社会性、創造性などを育むことも目的としています。
長期休暇中の居場所が必要
普段の放課後は一人で過ごせる子どもでも、夏休みなどの長期休暇になると状況が変わります。朝から夕方まで一人で留守番することになるため、学童を利用したいと考える家庭も少なくありません。学童によっては「普段は小3までだが、長期休暇はアルバイトを増やして小6まで受け入れている」というケースもあります。
学童を卒業するか考える際は、通常の登校日だけでなく、夏休みや冬休み、春休みをどのように過ごすのかも考えておきましょう。
学童は夏休みだけでも利用できる?
夏休みに学童を利用できるかどうかも、自治体や施設によって異なります。
放課後児童クラブは授業終了後だけでなく、学校の長期休業期間にも子どもの生活の場を提供する制度です。実際にこども家庭庁でも、長期休業期間中の学童における食事提供などについて取り組みが行われています。
ただし、「普段から学童に在籍している児童のみ利用可能」「夏休み限定の利用枠がある」「一時利用・スポット利用ができる」など、利用方法は施設によってさまざまです。
夏休みだけ利用したい場合は、自治体の学童だけでなく、民間学童や放課後の居場所事業なども含めて探してみるとよいでしょう。また、夏休み利用の募集は早い時期に締め切られる場合もあるため、余裕を持って確認することが大切です。
公立学童と民間学童で対象学年は違う?
公立・自治体の学童
自治体が運営・委託する放課後児童クラブでは、保護者の就労状況など一定の利用条件が設定されているのが一般的です。
対象学年や利用できる時間、定員、利用料金などは自治体によって異なるため、地域の募集要項を確認しましょう。また、希望者が定員を上回った場合には、学年や家庭状況などを基準に利用者を決定することもあります。
民間学童
民間企業などが独自に運営する学童では、公立学童とは異なる利用条件が設定されています。
小学6年生まで利用できたり、週1日から利用できたりする施設のほか、送迎、習い事、英語教育、食事などのサービスを提供する施設もあります。
一方、公立学童と比較すると料金が高くなる傾向があるため、利用日数やサービス内容、送迎の有無などを比較して選ぶことが大切です。
学童を辞めるタイミングはどう決める?
制度上利用できるからといって、必ず6年生まで通う必要はありません。反対に、「○年生になったから」という理由だけで辞める必要もありません。
子どもの成長や家庭環境を踏まえて、各家庭で適切なタイミングを考えましょう。
子どもが一人で安全に過ごせるか
まず確認したいのが、一人で留守番できるかどうかです。
鍵を管理できる、知らない人が来ても玄関を開けない、火を勝手に使わない、災害や体調不良などの緊急時に保護者へ連絡できるなど、基本的なルールを守れるか確認しましょう。
短時間の留守番から始め、徐々に一人で過ごす時間を伸ばしてみる方法もあります。
保護者の帰宅時間を考える
同じ小学4年生でも、保護者が16時頃に帰宅する家庭と20時頃まで不在になる家庭では必要なサポートが異なります。
子どもの年齢だけでなく、「学校から帰宅してから何時間一人になるのか」を基準に考えることが大切です。また、冬は暗くなる時間が早いため、季節による違いも考慮しましょう。
子ども本人の希望を聞く
高学年になるにつれて、友達と遊びたい、習い事をしたい、自宅で過ごしたいなど、子ども自身の希望も強くなっていきます。
学童に行きたくない子どもを無理に通わせ続けると負担になることもあるため、本人の意見を聞きながら相談しましょう。一方で、「友達も辞めるから」という理由だけで辞めた結果、長時間一人で過ごすことになるケースも考えられます。本人の希望と安全面の両方から判断することが重要です。
学童を何年生まで利用するかは家庭ごとに考えよう
放課後児童クラブは、国の制度上は小学6年生までが対象です。ただし、実際の対象学年や入所条件は自治体や施設によって異なるため、「全国どこでも6年生まで必ず利用できる」というわけではありません。
また、何年生まで学童に通うべきかについても、一律の正解はありません。子どもの成長や性格、保護者の勤務時間、地域環境などによって適切なタイミングは異なります。
学童を卒業する際は、普段の放課後だけでなく、夏休みなどの長期休暇を含めて安全に過ごせるかを確認することが大切です。子ども本人とも話し合いながら、それぞれの家庭に合った放課後の過ごし方を選びましょう。
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