学童運営

学童に適した遊びは?学童の定義や他施設との違い、メリットについても解説!

学童ではさまざまな遊びを取り入れて学べることが特徴の1つです。しかし、遊びをセッティングする立場からは、具体的にどのような遊びから学びにつなげたら良いかを迷うことがあるかもしれません。この記事では、学童の経営者や先生に向けて、学童と塾との違いや学童でよく行われる遊び、学童のメリットについて解説します。参考にしてください。

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学童の役割とは

まずは学童の役割をあらためて確認してみましょう。よく似ていると思われがちな塾や子ども教室、児童クラブとの違いについても解説します。

学童保育の定義について

学童保育とは、共働きや一人親家庭の小学生に、放課後及び長期休暇における生活を継続的に保障することを目的としたサービスです。学校帰りには学童保育に立ち寄るほか、夏休みなどの長期休暇中には自宅から直接学童保育へ登校します。必然的に子どもは、長時間を学童保育で過ごすこととなるでしょう。

学童保育の適正規模は40人とされています。しかし現在では共働き家庭が増えているため、実際にはさらにたくさんの人数が利用している学童も多くあります。学童には「専任の指導員」を確保することが必要です。

指導員は親の代わりとなり子どもを指導する立場であることから、子どもと指導員との信頼関係も重要となるためです。専任の指導員がいることで、子どもたちは安心して指導員との関係性を築けます。

学童と塾との違い

学童と塾との違いは、塾が勉強を教える場であることに対して、学童は子どもの遊びと生活の場であるということです。とりわけ宿題について「学童でやるものだ」と認識されることもありますが、正確には放課後に宿題を見てもらう場ではありません。

学童のなかには学校の宿題に自主的に取り組む時間を設けている場合もありますが、指導員が取り組みを無理強いすることはないのです。

さらに学童の指導員は教員免許を持っているわけではありません。つまり学習指導を行うことはできないということです。たとえ資格を持っていたとしても、学童に通う子どもすべての宿題を限られた指導員が見ることは現実的ではないでしょう。

放課後子ども教室や放課後児童クラブとの違い

学童とよく似た施設に、放課後子ども教室や放課後児童クラブがあります。

放課後子ども教室とは、安全管理員が見守るなかで子どもたちが自主的に過ごせる居場所を提供している施設です。学童のように子どもを預かるための場所ではなく、またスタッフが遊んでくれる場所でもありません。

なお放課後子ども教室は文部科学省主導の施設で、主に小学校の空き教室に設置されます。利用料はかかりません。

一方、放課後児童クラブは、意義は似ていますが厚生労働省の管轄です。小学校や児童館、あるいは公民館に併設されるのが一般的で、有料で利用できます。

学童の一般的なスケジュール

学童で子どもたちはどう過ごすのか、学童の一般的なスケジュールを紹介します。以下は小学生が学童に通う場合を想定したスケジュールです。ただしこうしたスケジュールやルールは施設によって違います。

13:00〜15:00頃 下校し、学童に入室開始
15:00頃 おやつタイム
15:30頃〜 自由遊びの時間
17:00〜19:00頃 帰り支度をし、保護者の迎えを待つ

学童は思い思いの過ごし方をするほかに、日によってイベントが開かれるときもあります。指導員が主導し、希望者が集まって大勢で遊ぶこともよく行われます。

学童で行われる遊びの例

いよいよ、学童で行われる遊びの例を見てみましょう。学童でよく行う遊びは、大きく4つに分けられます。それぞれについて解説します。

体を思いっきり動かす運動遊び

体を思いきり動かすことのできる運動遊びは、室内でもできるものが中心です。室内でできるものなら、天候に左右されず取り組めるのがメリットです。運動遊びでは基礎体力をつけられ、子どもの心身の健康維持に役立ちます。むろん子どもたちにも大人気の遊び方です。

運動遊びの具体例としては、ドッジボールや鬼ごっこ、椅子取りゲーム、小綱引きゲーム、縄跳び、風船バレーなどがあります。また、これらから派生してできた遊びもさまざまなものがあり、子どもたちはそのときの気分で飽きることなく、好きなものを楽しめるでしょう。

頭脳を使う遊び

頭脳を使う遊びは、特別な準備がなくても気軽に取り組めるものが中心です。道具を出す必要もないため、ちょっとした短いスキマの時間や、保護者を待つ待ち時間などにも使え、レパートリーがあると便利です。

頭脳を使う遊びの例としては、お絵かきやしりとり、伝言ゲーム、連想ゲームなどがあります。少し道具を使うものでは、百人一首などのカルタ遊びや、囲碁・将棋なども頭脳系の遊びとして考えて良いでしょう。これらのほかに私は誰でしょう?ゲームや聖徳太子ゲームも人気です。子どもたちが自分で遊び方を編み出すこともあります。

大人数集まって行う遊び

規模の大きい学童では、大人数で取り組むグループ対抗ゲームをやることもあります。これは一種のイベントとして行われることも多く、子どもたち同士でも盛り上がるシチュエーションです。

遊びの種類には、椅子取りゲーム、ジェスチャーゲーム、フラフープくぐり、爆弾ゲーム、いつどこでだれがなにをしたゲームなどがあります。いずれも対抗戦にすると盛り上がるものばかりで、子どもたちも存分に楽しめるでしょう。

簡単な工作遊び

学童のなかには、子どもの年齢に応じた簡単な工作を行うところもあります。材料はトイレットペーパーの芯、牛乳パック、ペットボトル、ストローなど身近なものが多いでしょう。また作るものはコマ、ヨーヨー、トンボ、糸電話などさまざまです。

スライムなども子どもに人気があります。工作をしながらちょっとした科学実験の世界を垣間見られる遊び方です。身近なもので工作を行うことで、子どもたちに創意工夫の概念も身に付きやすくなるでしょう。

学童に子どもを預けるメリット

学童を運営する側として、保護者側の悩みや不安を理解しておくことは非常に重要です。同時に保護者の意図も理解しておくと良いでしょう。ここでは保護者が学童に子どもを預ける際、どのようなメリットを得られるのかを解説します。

指導員に子どもを見守ってもらえる

学童保育には必ず指導員や支援員がいるため、子どもたちの安全に配慮してくれることが保護者にとって大きなメリットとなっています。

また、保護者にとって、自分が不在時に不測の事態が起こることは大きな不安です。その点、学童ならば事故や震災が起きたときも対応してくれるため、保護者は「安心して預けられる」と感じるのです。

学年を越えた交流で社会性が育まれる

学童は学校と異なり、さまざまな学年の子どもが通っています。日中、子どもたちはクラスの友達との触れあいを中心として過ごしています。これはいわば、同学年のみのコミュニティです。しかし放課後に学童へ通えば、下級生や上級生との交流を自然と深められます。

そのため学童に通うと、自然と社会性やコミュニケーション能力を育むことができる可能性が高くなります。学童は、子どもにとってよき第三の居場所になりうるのです。

長期休暇や代休日にも預けられる

学校が長期休暇中でも、保護者が仕事を休めないと、子どもは朝から夕方まで1人になってしまいます。学童なら、朝から子どもを預かってくれるので親は安心できます。

さらに学童は、運動会後の代休など近隣の小学校のスケジュールに対応していることが多いため、仕事をしている親の大きな味方です。毎日一定の時間に、登校と同じように学童に通えば、子どもの生活リズムを保てるメリットもあります。夏休み明けなど登校をしぶる子どももいますが、コンスタントに学童に通っていればその可能性も軽減するでしょう。

子どもの安全と保護者の信頼を高めるには入退室管理システムがおすすめ

子どもが事故や事件に巻き込まれることが多い現代では、安全なはずの学童に通わせているといっても、保護者の心配は尽きません。「子どもの安心と安全」が学童や塾の運営には不可欠な時代となっています。

そこでおすすめなのが入退室管理システム「入退くん」です。入退くんは学童への入室や退室を写真付きで保護者に通知するものです。離れていても子どもの動向を把握できることで保護者にとって大きな安心材料となります。スタッフが手動で子どもの出欠席を管理する必要がなくなるのも大きなメリットです。

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まとめ

学童は専任の職員が子どもたちに寄り添い、親が仕事をしている間に一緒に遊び、信頼関係を育むことのできる場所です。また学校のスケジュールに合わせて開かれていることが多いため、親は学童を信頼し、安心して子どもを預けたいと思っています。

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