パーソナルトレーナーとして実績を積んだ方の中には、「自分のコンセプトのパーソナルジムを持ちたい」「独立してより利益を上げたい」という方も多いのではないでしょうか。
しかし「パーソナルジムは儲かる」「儲からない」どちらの意見も散見されます。
そこで今回は「パーソナルジムは儲かるのか・儲からないのか」をテーマに、実際に儲かっているジムの共通点や利益を上げるポイントまで、多角的に解説していきます。
ジム系メディアの運営を通して見てきたジム経営のリアルとともに、最新情報をお届けします!
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パーソナルジムは儲からないのか?
結論、儲かるジムと儲からないジムがある、というのが現状です。
初期費用が500万円ほどと高額なため、売上が出なければ儲かりません。しかし、在庫を持たないサービス業であるため、経営が上手くいけば利益は青天井とも言えます。
ここからは、市場・ビジネスモデル・シミュレーションから「パーソナルジムは儲かるのか」を見ていきます!
市場から見るパーソナルジム経営
フィットネスジム/パーソナルトレーニングの利用状況の調査(上図参照)によると、「まだ利用したことがない」という回答が67.7%と過半数を占めていました。
さらに経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によると、2022年度のフィットネスクラブ全体の売上は前年比109.6%と増加傾向にあり、2024年1月現在も増加し続けています。
店舗自体の売り上げも増加している反面、利用したことのない人が多く、まだまだブルーオーシャンな市場だと言えるでしょう。
ビジネスモデルから見るパーソナルジム経営
冒頭で触れたように、初期費用が高額になりがちな点が、パーソナルジムが「儲からない」と言われる要因でもあります。
ただ、ジム経営は利益率も20%程度と他産業と比較しても高い水準です。在庫をかかえるリスクがなく、最低限トレーナー一人で運営可能なため、人件費や管理費といったランニングコストが少なく済みます。
パーソナルジムは利益率が高く、儲かりやすいと言えるでしょう。
さらに空き時間はプライベートジムとして開放することで、人件費をかけずに収入を得ているジムもあります!
収入シミュレーションから見るパーソナルジム経営
パーソナルジム経営の収入モデルを作成してみると、「儲かるジム」「儲からないジム」の違いが分かります。
- 2か月20万円コースのみ+入会金5万円
- 毎月平均4名入会(コースが終わると退会)
- 家賃月10万円(年間120万円)
- 家賃以外のランニングコスト月10万円(年間120万円)
↓
年間売上:1200万円
年間利益:960万円
- 2か月18万円コースのみ+入会金5万円
- 毎月3名入会(コースが終わると退会)
- 家賃月11万円(年間132万円)
- 家賃以外のランニングコスト月11万円(年間132万円)
↓
年間売上:828万円
年間利益:564万円
コース料金もランニングコストも集客も、それぞれの数値だけ見るとあまり変わりませんが、年間の利益に換算すると約400万円ほどの大きな差になります。
より具体的に解説すると、パーソナルジムAは適切な料金設定で集客も成功し、家賃を含めた経費を上手く抑えることで、パーソナルジムBと400万円もの差を付けて利益を上げています。
結論、「売上を上げて経費を下げる」工夫ができるジムほど儲かるし、そうでないジムは儲からない、という経営の基本的な話になります。
ここから先は、「売上を上げる」「経費を下げる」のより具体的な手法について解説していきますので、しっかりチェックしてください!
年収1000万円ジムから学ぶ!儲かるパーソナルジムの共通点
執筆者である私は、以前ジム経営に関するメディアの運営・執筆に関わっていたことがあり、「儲かるジム」「潰れていくジム」をたくさん見てきました。
ここからは、年間利益1000万円を超えるパーソナルジムに共通する、「儲かるパーソナルジム」の共通点を4つに分けて解説していきます。
コンセプトや魅力を明確にする
儲かるジムの大きな特徴として、コンセプトや魅力が明確である点が挙げられます。
2010年中盤から放送されたRIZAPのCMでパーソナルジムが一般化し、2020年以降は形態も多様化しています。「OUTLINE」のような女性専用ジムや、「かたぎり塾」のような回数制ジムが分かりやすい例でしょう。
さらに、RIZAPのデメリットである「厳しい食事制限」「高い料金」を逆手に取り、「食事制限なし」「低価格」をウリにしたパーソナルジムも増加しています。
既存のパーソナルジムの課題や、自分の持つ実績・専門スキルを分析して、「求められる」コンセプトを設計することが必須です。
知識とスキルを高める
儲かるパーソナルジムは、所属するパーソナルトレーナーの知識やスキルレベルが高いです。レベルが高いからこそ、強気な値段設定でもその価格に価値を見出せる顧客が集まります。
解剖学や栄養学といった基礎はもちろん、時代ごとに求められる知識は変わっていくので、日々インプットし続けることが重要です。
たとえば一昔前は糖質制限が流行りましたが、その反動で現在は「糖質制限不要」「低糖質弁当付き」のジムが人気です。
価格設定を最適化する
フィットネスジムは24時間ジムの台頭により低価格化が進んでいますが、パーソナルジムはRIZAPのような高額なコースも未だ人気です。
というのも、フィットネスジムは利便性や料金で選ばれるのに対し、パーソナルジムはパーソナルトレーナー自身の魅力やスキルに値段が付く傾向があります。
低価格化の波はパーソナルジムにも来ているのも事実。
しかし、「高いお金を払ってでもこの人に教わりたい!」と言われる魅力やスキルを磨くことで儲かり続けるジムが多いのもまた事実です!
目標や目的を明確にする
パーソナルジム運営に限らず、店舗を経営するときには数値目標や、行動の目的を明確にすることが重要です。
たとえば「開業後〇ヵ月までに〇人集客!」という目標を立てることで、現状何に力を入れるべきか分かります。たとえ目標が達成できなくても、行動の振り返りで反省点が見えてくるため、次に生かすことができます。
また、集客をするにも「SEOが良いらしいからSEOで集客する」ではなく、「地域を絞って集客したいからInstagram広告を利用する」「高齢者向けだからフリーペーパーを活用する」など、目的意識を持つことで確度の高い集客が可能です。
「私のジムは何で集客すればいいか分からない」という方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね!
儲かるパーソナルジムは必須!利益を上げるポイント
ここからは、「経費を下げて」「売上を上げる」具体的な方法について紹介していきます!
【復習】
「利益=売上ー経費」なので、儲かるためには「売上を上げる」「経費を下げる」が重要です。
低金利な金融機関を利用する(日本政策金融公庫)
日本公庫は、「一般の金融機関が行う金融を補完すること」を旨としつつ、国の中小企業・小規模事業者政策や農林漁業政策に基づき、法律や予算で決められた範囲で金融機能を発揮している政策金融機関です。
「日本政策金融公庫について」より
日本政策金融公庫は、「起業の促進」や「地域活性化」を目的とした、国が株式を100%保有する政府系金融機関です。国民の経済支援が主な目的のため、民間金融機関よりも低金利(1~2%)で融資できます。
補助金・助成金を活用する
地域やタイミングによって、中小企業や小規模事業者向けの補助金・助成金制度を活用することも可能です。
- 小規模事業者持続化補助金:サービス業では従業員5人以下の個人事業主(法人)が対象
- 事業再構築補助金:ウィズコロナ・ポストコロナの時代の経済社会の変化に対応するために新規事業開拓に踏み切る中小企業が対象
- 東京都:創業助成金(東京都中小企業振興公社)
日本公庫の利用も補助金・助成金の申請も審査がめんどうに感じるかもしれません。しかし、資金があれば集客手段や業務効率化システムも導入できるため、後々運営が楽になりますよ!
リピーターを増やす
個人経営の人気パーソナルジムに共通している点は、リピーターが多いという点です。リピーターが多ければ集客も最低限で済みますし、口コミや紹介で新規顧客を獲得することもできます。
つまり、リピーターが多いというのは、単に売上が上がるだけでなく、経費を下げることにも繋がるのです。
リピーターを増やすには、トレーナーとしてだけでなく、人としての魅力や経営スキルも必要になってきます。
トレーナー業界に限らず、ファンが付く人を見て自分の魅力を最大限発揮しましょう!
まとめ
今回は具体的な事例も交えながら、「パーソナルジムは儲かるのか」をテーマに儲かるジムのポイントを紹介しました。繰り返しになりますが、儲け(利益)を増やすには、売上を上げて経費を下げることを意識しましょう。
経費削減には、業務効率化につながるシステムの導入が不可欠です。
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