塾運営

塾経営で年収1000万円を達成する賢い戦略とは?事例とともに解説

塾の経営において、年収1000万円を稼ぐ人もいれば、赤字になって倒産してしまう人もいます。その差はずばり、きちんと戦略を立てているかどうか。

この記事ではこれから塾経営で高収入を目指す人に向け、塾経営で年収1000万円を達成した人しか知らない賢い戦略を解説していきます。年収1000万円を実現するための具体的な収支シミュレーションも紹介するので、「塾の運営でどのように1000万円稼ぐのかイメージがつかない」という方もぜひご覧ください。

そもそも塾経営で年収1000万円は厳しいのか

塾経営で年収1000万円を達成することを「難しい」と言う人もいれば「簡単」と言う人もいます。実際に塾経営で年収1000万円を達成している人がいるのも事実ですが、逆に赤字になって倒産してしまう塾があるのも事実です。

結論として、「簡単ではないが、計画的かつ戦略的に経営していけば不可能ではない」といえるでしょう。

塾に限らず会社経営は青天井に稼げるチャンスもある反面、失敗すれば利益が出ないどころかマイナスになるリスクもあります。塾講師や教室長の経験を過信せず、経営の基本をきちんと抑えて開業することで、塾経営で年収1000万円を超えることも可能です。

「塾経営」で年収1000万円を目指すメリット

会社員だとどんなに優秀でも収入は限られる

まずは「会社員」と「経営者」を比較してみましょう。

民間給与実態統計調査」によると、平均給与は441万円、資本金2000万円未満の役員報酬平均が605万円と、平均数値だけ見ても役員報酬の方が高い結果となりました。

独立開業する場合、経営者の実力次第で集客や支出はある程度コントロール可能です。そのため、収入も努力次第で高めることができます。一方で会社員は、どれだけ多くの利益を会社にもたらしても、基本的に給与額は変わりません

このように、「会社員」と「経営者」で比較すると、塾講師や教室長よりも塾経営者になった方が年収1000万円への道のりは近いことが分かります。

塾経営は無在庫でリスクが低い

経営者のなかでも「学習塾」を選ぶメリットとしては、無在庫で低リスクである点がよく挙げられます。

無在庫ビジネスのメリット
  • 在庫を保管するスペースが不要
  • 売れ残りやロスが発生しない
  • 出店場所の制限が少ない
  • 在庫管理の人件費が不要
  • 少人数で経営可能
  • 利益率が高い

たとえば飲食店は食品を扱うため賞味期限や品質の管理が必須となり、食材のロスも発生してしまいます。在庫を収納するスペースや大型冷蔵庫の購入も必須です。

一方で無在庫の学習塾であれば、賞味期限の短い商材を扱わないため管理コストがかからず、在庫を収納するスペースも不要なため物件費用も比較的安く済みます。

このように、学習塾の経営は他業種の経営と比較しても低リスクなため、着実に年収1000万円を目指すことができるのです。

塾経営は資格不要など参入障壁が低い

学習塾を経営するうえで、特別な資格は不要です。他にも教室長が講師も兼任することで採用コストがかからない点、特別な機械や在庫を持つ必要がなくイニシャルコストが比較的低価格である点など、参入障壁が低い業界といえます。

また、学習塾をはじめとする教育事業は子どもの成長に貢献できる、社会的意義の高いビジネスです。生徒の成績アップや志望校合格に際し喜びを感じられるなど、経営者の気持ち的にもモチベーション高く続けやすい、ひいては高収入を目指しやすい業種と言えるでしょう。

塾業界の需要はなくならない

参考:東京商工リサーチ

学習塾は流行に左右されないビジネスであり、ターゲット層が「小学生~高校生」と広いため、需要がなくならないビジネスだといえます。少子化による売上減少も懸念されているものの、学習塾の売上高は上昇しており、子ども1人にかける塾費用が増加していることが推測できます。

また私立・国立中学校の受験者総数が2015年以降増加し続け、2023年には受験率18.12%と過去最高となりました。さらに近年は単価の高い個別指導が人気であることを加味しても、塾業界は少子化に負けず需要が拡大していくと考えられるでしょう。

(参照:首都圏模試センター東京商工リサーチ

塾経営で年収1000万円シミュレーション

塾経営で年収1000万円を稼ぐには、具体的にどのような運営をすればいいのでしょうか。今回は売上から経費を引いた「利益」を年収と定義し、シミュレーションを作成していきます。

集団授業メインの塾

以下の条件にて、集団授業の塾で年収1000万円を超えるシミュレーションを作成しました。

  • 月曜~土曜 13時~22時営業(日曜定休)
  • 1クラス10名
  • 1コマ90分×最大5コマ/日×2教室
  • 入学金なし・月謝一律2万円・週1コマ
売上【月間売上】
1クラス10名 × 2教室 × 5コマ/日 × 2万円 = 200万円
【年間売上】
200万円 × 12ヶ月 = 2400万円
運営経費【教室家賃】
150,000円 × 2教室 = 300,000円/月
300,000円 × 12ヶ月 = 3,600,000円/年
【光熱費・通信費】
50,000円 × 12ヶ月 = 600,000円/年
【人件費】
2講師 × 時給2,000円 × 5クラス × 6日/週 × 4週 = 480,000円/月
480,000円/月 × 12ヶ月 = 5,760,000円/年
【教材費】
50,000円/月 × 12ヶ月 = 600,000円/年
【広告費】
100,000円/月 × 12ヶ月 = 1,200,000円/年
【その他経費】
30,000円/月 × 12ヶ月 = 360,000円/年
【合計】1212万円/年
利益売上2400万円 – 経費1212万円 = 1188万円

シミュレーション上、生徒100名で年収1000万円を超えることができました。

個別指導メインの塾

以下の条件にて、個別指導の塾で年収1000万円を超えるシミュレーションを作成しました。

  • 月曜~土曜 13時~22時営業(日曜定休)
  • 生徒3対講師1、1コマ9名満員
  • 1コマ60分×最大8コマ/日
  • 入学金なし・月謝一律2.5万円・週1コマ
売上【月間売上】
1コマ9名 × 8コマ/日 = 180万円
【年間売上】
180万円 × 12ヶ月 = 2160万円
運営経費【教室家賃】
10万円 × 12ヶ月 = 1,200,000円/年
【光熱費・通信費】
20,000円 × 12ヶ月 = 360,000円/年
【人件費】
時給1,200円 × 3講師 × 8コマ × 6日/週 × 4週 = 691,200円/月
691,200円/月 × 12ヶ月 = 8,294,400円/年
【教材費】
0円(保護者負担または持ち込み)
【広告費】
20,000円/月 × 12ヶ月 = 240,000円/年
【その他経費】
10,000円/月 × 12ヶ月 = 120,000円/年
【合計】10,214,400円/年
利益売上21,600,000円 – 経費10,214,400円 = 11,385,6000円

シミュレーション上、生徒72名で年収1000万円を超えることができました。

映像授業メインの塾

以下の条件にて、映像授業の塾で年収1000万円を超えるシミュレーションを作成しました。

  • 月曜~土曜 13時~22時営業(日曜定休)
  • 16時から大学生チューター1名在中(時給1200円)
  • 1コマ60分・同時に9名まで収容可能
  • 入学金なし・1コマ6000円/月(平均3コマ/人契約=18000円/月)
売上【月間売上】
生徒1人あたり平均18000円/月 × 70名 = 126万円
【年間売上】
126万円 × 12ヶ月 = 1512万円
運営経費【教室家賃】
10万円 × 12ヶ月 = 1,200,000円/年
【光熱費・通信費】
20,000円 × 12ヶ月 = 360,000円/年
【人件費】
時給1,200円 × 6時間/日 × 6日/週 × 52週間(1年)= 2,246,400円
【教材費】
0円(保護者負担)
【広告費】
20,000円/月 × 12ヶ月 = 240,000円/年
【その他経費】
10,000円/月 × 12ヶ月 = 120,000円/年
【合計】4,166,400円/年
利益売上15,120,000円 – 経費4,166,400円 = 10,953,600円

シミュレーション上、生徒70名(1人平均3コマ/週)で年収1000万円を超えることができました。

ただ、映像授業の場合は放課後の17時~22時に生徒が集中し、「せっかく行ったのに机の空きがなく受講できなかった」という不満が起こりがちです。さらに、保護者からも「強制力がないからちゃんと塾に行ったか分からない」「いつ塾を出たのか知りたい」という声が増えています。

入退室管理システム「入退くん」を導入することで、

  1. 教室内の混雑状況が外から確認
  2. 生徒の到着と下校を写真付きで通知
  3. 通知先は複数登録可能

と、映像授業に起こりがちな問題が解決可能です。従業員の勤怠管理もできるため、手入力・手計算にかかっていた人的コストもまるっと削減。

さらに入退くんは月額3,300円~利用可能と、業界屈指の低価格!

入退くんで保護者&生徒の満足度を上げながら、業務効率化とコストダウンを叶え、効率的に年収1000万円を目指しましょう。

不具合がほとんどなく、入退室もタイムリーに送信できています。入退室履歴まで把握できるのが嬉しいです。保護者の方からも、「入退室時に写真が送信されるので安心できる」とご好評いただいております。

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塾経営で年収1000万円稼ぐ人の賢い戦略

シミュレーションを見て「こんなに甘くない」と思った方もいると思います。ただ、そういった方のなかには「物件は〇〇円以上であるべき」「内装はこだわるべき」といった思い込みがあるのではないでしょうか?

しかし今回は「塾経営で年収1000万円」を目指すことを第一優先とし、利益増加のための賢い戦略を解説していきます。

立地選びに力をいれる

立地選びによって塾の売上が大きく左右されるといっても過言ではありません。とはいえ、店舗経営のノウハウがないと立地選定は一番失敗しやすい部分でもあります。以下のポイントを抑えて立地を選びましょう。

立地選びのポイント
  • 交通の便が良い:都心なら駅やバス停の近く、郊外なら自転車でのアクセスの良さなど、地域のニーズにあった通塾ルートを加味して検討しましょう。
  • ターゲット層が多い:いくら人口が多い地域でも、ビジネスマンしかいない地域では集客が難しいです。地域の年齢層や所得水準を加味しましょう。
  • 競合分析:競合となる塾がいない地域が望ましいですが、競合がいたとしても自塾の方針や授業スタイルと被らない塾であれば差別化ができます。自塾と似たコンセプトの大手塾が近くにあると集客難易度はグッと上がります。
  • 地域の将来性:継続して高利益を上げたい場合は、地域の将来性も加味しましょう。たとえば子育て支援に力を入れておりこれからも子育て世代の流入が多い地域、学校の新設があり子どもの増加が見込める地域などです。

立地の他にも、物件の視認性や周辺地域の治安・雰囲気も加味すると良いでしょう。たとえ交通の便が良い立地でも、繁華街が近いと夜に子どもを通わせるのは躊躇されてしまいます。

時代や地域にあった集客

「集客」とひとことで言っても、時代や地域によって効果的なものは異なります。保護者世代へのアンケートなどの調査から、よりターゲットに対する費用対効果の高そうなものを選びましょう。

集客手法の検討例
  • アンケートの結果、インターネット時代といえどチラシを見て塾を決める保護者が多いことが分かった→従来のようなポスティングで集客する
  • 人口に対して地域情報誌の発行部数が多い→地域情報誌の影響力が大きいと考え、掲載を依頼する
  • 周辺地域よりも店舗へのGoogleクチコミ数が多い→Googleクチコミの影響力が大きいと考え、クチコミ記入の依頼を加速させる

以下の記事では、塾の目標別にマーケティング施策を紹介しています。

経費をとことん抑える

どれだけ集客が上手くいったとしても、支出が大きければ利益は少なくなってしまいます。以下の例を参考に、経費を工夫してみましょう。

項目工夫例
物件・内装・シェアオフィスやレンタルスペースを活用する
・スケルトン物件ではなく居抜き物件を探す(500万円ほど節減)
・地方で開業する
教材費・専用テキストではなく宿題を持ってきてもらう
・問題プリントを自作する
人件費・稼働率の高い時間だけでシフトを組む(1日3時間減らして約9万円/月節減)
・ITシステムを活用して事務作業を減らす
広告費・クチコミ記入を促す
・Web広告で人的コストを減らす
設備費・リサイクルショップやフリマアプリを活用する
・知り合いから譲ってもらう
・システム系は機能が少ないものから試す

フランチャイズのノウハウを借りる

立地や集客に関しては、経営初心者にとってはかなり難易度が高いでしょう。

フランチャイズに加盟することで加盟金やロイヤリティはかかってしまうものの、それをカバーするほどの利益が得られる可能性が高いです。

【フランチャイズに加盟して成功した事例】

英語教室を運営していたが、個人のノウハウに限界を感じ、知名度の高いトライプラスフランチャイズに加盟。教室立地、不動産回り、交渉ごと、事業計画まできめ細かなサポートを受け、開業2年目にして2校目を出店。

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上記のインタビューにもあるように、立地選定から事業計画まで、充実したサポートで初めての起業も安心。またCM好感度に裏付けられた知名度で、開校直後から集客が見込めます。さらに電話の問い合わせ対応はコールセンターが代行してくれるなど、オーナーは生徒の成績アップに集中できます。

まずはトライプラスフランチャイズの資料をご確認ください!

まとめ

塾経営で年収1000万円を目指すのは簡単なことではないですが、賢く戦略的に経営すれば達成できる目標でもあります。今回紹介した、

  • 立地選びからこだわる
  • 時代や地域にあった集客
  • 経費をとことん抑える
  • フランチャイズのノウハウを借りる

を参考に、計画的に着実に、年収1000万円を目指しましょう。

時代のニーズに合わせることが重要と述べましたが、現代の塾では入退室管理システムの導入が当たり前になっています。なかには「子どもの到着が通知されない塾は安心できない!」という保護者も。入退くんなら、生徒の到着・退出をリアルタイムで通知。さらに写真付きなので、確実に本人確認ができます。

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