安定した学童保育を経営するためにあなたが知らなくてはいけない基礎知識

これから学童保育を経営したいと思っていても、「何をすれば良いのか分からない」といった悩みをお持ちではないでしょうか?

この記事では、学童経営について知りたい人に向けて、「安定した学童保育を経営するために知るべき基礎知識」をまとめました。必要な知識を得ることで、やるべきことが明確になるため、ぜひ参考にしてください。

学童保育の経営の流れ

安定した学童保育経営のために、まずは全体像を流れに沿って解説します。以下の流れを踏んで学童保育経営を始めましょう。

学童保育経営までの流れ
  1. 経営形態を選択する
  2. 初期費用を集める
  3. 物件を選ぶ
  4. 学童保育を経営するための資格を取得する

学童の開業について詳しくは以下の記事でも解説しています。

1. 経営形態を選択する

まず行うべきことは、経営形態を決めることです。学童保育経営の形態には大きく分けて「フランチャイズ経営」と「個人経営」の2つがあります。それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリットデメリット
フランチャイズ・本部から経営ノウハウを学べる
・ブランドを利用して集客できる
・加盟金やロイヤリティを支払う必要がある
個人経営・個人の裁量で全てを決められる・ノウハウが得られないため、個人の技量が重要になる
・ネームバリューがないため、0からブランドを作る必要がある

学童保育の経営に関して、まだノウハウがない・初めての経営で自信がないという人は、フランチャイズ経営を選択することがおすすめです。

オーナーを募集している学童グループ

2. 初期費用を集める 

経営形態が決まったら、次は初期費用を集める必要があります。具体的に必要な初期費用の内訳は以下のとおりです。

費用項目金額目安備考
物件取得費80万〜200万円エリア・物件規模によって異なる
内装費数十万〜900万円内装のこだわりによって異なる
人事労務関係費用30万円スタッフ募集にかかる費用
広告費20万円チラシ配布・Web広告費用など
備品80万円机・椅子・PCなど揃えるものによって異なる
運転資金1,500〜2,000万円開業してから黒字化するまでの運転資金。
目安はランニングコストの4〜6ヶ月分ほど

どこまでこだわるかによって費用も変わってきますので、しっかりと事前に計算しておきましょう。

3. 学童保育を経営するための資格を取得する

放課後児童クラブを運営する場合には、2名以上の「放課後児童支援員」を配置することが義務付けられています。放課後児童支援員とは、2015年度から新設された学童保育の指導のための資格です。

資格自体は無料で受験をすることができますが、試験前に地方公共団体が開催する研修を受けなければなりません。

※参考:放課後児童健全育成事業について | 厚生労働省令第63号

4. 物件を選ぶ 

物件を選ぶ際のポイントが以下のとおり4つあります。要点をおさえて物件選びを行いましょう。

学童用の物件選びのポイント
  • 学校の近く
  • 駅の近く
  • 地方の場合は駐車場の近く
  • 近隣に迷惑にならない場所

詳しくは、次の章で解説します。

学童保育を建てるべき場所

安定した学童保育経営のためには、「場所選び」が重要です。この章では、学童保育の場所を選ぶ際に重要な要素を紹介します。

学校の近く

多くの児童が学校帰りに利用でき、保護者も安心して児童を預けることができるため、学校の近くにオープンしましょう。

ただし、学校によっては児童の数が少なく、学校の近くにオープンしてみたものの、思いの外利用者数が伸びない可能性もあります。そのため、オープンする学童近くの学校の児童数も同時に調べることを忘れないようにしましょう。

駅の近く

駅の近くにオープンすることも安定した学童保育経営においては重要です。駅の近くは、仕事帰りなどの保護者が児童を迎えに行くことが容易になるためです。

特に都内などの都市エリアでは、児童が電車で通学しているケースもあります。そのような場合にも駅の近くにオープンすることで利用者の利便性が高く、人気の要因となるでしょう。

ただし、駅の近くは賃料が高い可能性もあるので、予算を考慮して物件選びをすることが重要です。

地方の場合は駐車場の近く

地方の場合は、保護者が児童を車で送り迎えすることも想定されます。そのため、エリアの交通手段を調べて、もし車での送迎が想定される場合は、駐車場が多い場所を選ぶようにしましょう。

また、想定される児童の数から、どの程度の駐車場の広さが必要なのかを計算することが重要です。

近隣に迷惑にならない場所

学童保育では、多くの児童が大声を出して遊ぶことも想定できます。そのため、近隣住民から苦情がきてしまうこともあるかもしれません。物件選びの際にしっかりと不動産屋・大家と相談し、近隣住民から学童の開業に理解がある地域・物件を選ぶことが重要です。

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学童保育の経営にかかるコスト

学童保育を始める際の初期費用については解説済みですが、実際に経営をする際はランニングコストがかかります。この章では、具体的なランニングコストとそれらのコストを削減するための補助金について解説します。

経営にかかるコスト一覧

学童保育経営には、以下のようなランニングコストがかかります。

コスト金額(年あたり)概要
人件費360万円/1人
※都道府県によって水準は異なる
交通費は別途支払う必要あり
設備賠償保険6万円
送迎車の保険15万円/1台
火災保険2万円
販促費20万円
光熱費60万円
家賃30万円
その他雑費50万円消耗品購入費・通信費など

一概には言えませんが、指導員を1人雇った場合で550万円ほどかかる計算になります。もちろん、指導員をもっと雇えば、それ以上のランニングコストになります。

学童保育経営をするなら補助金を利用しよう!

ランニングコストは、行政からの補助金を利用することで少しでも抑えることができます。自治体によって具体的な補助金の内容は異なりますが、一定の用件を満たせば以下のような補助金を受けることができます。オープン予定の自治体に問い合わせをし、利用可能な補助金の有無を調べてみましょう。

学童保育の補助金例
  • 放課後児童支援員キャリアアップ処遇改善費補助金
  • 放課後児童健全育成事業費補助金

成功している学童保育経営の2つのポイント

学童保育経営を成功させるためには、2つの押さえておくべきポイントがあります。具体的には以下のとおりです。

学童保育経営のポイント
  1. 競合との差別化
  2. 固定費を抑える

1. 「付加価値」を提供して差別化する

安定した学童保育経営を行うためには、付加価値をつけて競合との差別化を図る必要があります。最近では、英語を学べる学童保育や、プログラミング学習に力を入れている学童保育など競合にはない独自の付加価値を提供することで、利用者の確保をしている学童保育が目立ちます。

差別化に成功している学童保育を一覧にまとめましたので、参考にしてください。

特徴(付加価値)施設名概要
英語教育に力を入れている学童保育KidsUP英語学習に特化した保育型英会話スクール
ネイティブとバイリンガルがスタッフをしているため、児童の英語力を伸ばしながら、放課後の時間を過ごすことができる
プログラミング学習に力を入れている学童保育STEM Academy Kidsプログラミング学習に特化した学童保育
子供を預けながら、将来役に立つ知識を学ばせることができるということで、近年人気の学童保育
夜間まで児童を受け入れている学童保育エイビイシイ風の子クラブ夜間まで児童を受け入れている学童保育
平日は午後1時から10時まで児童を受け入れている

2. 固定費を安く抑える

固定費を抑えることも学童保育経営を安定させるためには必須です。なぜなら、同じ売上でも、固定費を抑えることで利益を増やすことができるためです。

もちろん、利益を増やすためには売上を増やすことも重要ですが、以下のような理由で売上を増やすことは容易ではありません。

固定費を意識すべき理由
  • 売上を増やすには集客に力を入れる必要があるから
  • 許容できる児童数には限界があるから

一方、固定費を抑えることは比較的容易に行うことができます。具体的な方法は次の章で解説していますが、たとえばカラーコピーを減らすことで、年間数万円の固定費削減に繋がることもあります。このように固定費を抑えることで利益を増やすことができるので、安定した経営には必須の施策です。

学童保育経営をする上で固定費を抑えるためのコツ

安定した学童保育経営のために、固定費を抑えることが重要であることは前章で解説しましたが、具体的にどんなことをすべきか、3つのコツを紹介します。

固定費を抑えるコツ
  • 広告集客からSNS集客に切り替える
  • 不要な備品を購入しない
  • 入退室管理システムを導入する

広告集客からSNS集客に切り替える

広告集客からSNS集客に切り替えることによって、固定費は抑えることが可能です。具体的には、これまで使用していたチラシやWeb広告などによる集客から、InstagramやTwitterを活用した情報発信による集客に変更しましょう。

広告は、毎月固定の金額がコストとしてかかるのに対し、SNSを活用した集客はコストがかかりません。最初から人を集めることは難しいかもしれませんが、徐々にコツを掴めばコストをかけずに集客できるでしょう。

不要な備品を購入しない

不要な備品の購入を抑えることで固定費を削減することができます。具体的に削減できるコストの例は以下のとおりです。

コスト削減例
  • コピーする回数を減らして、不要な用紙・インクのコスト削減する
  • 使われていないオモチャを調査し、人気のないオモチャの購入をやめる

備品の削減は小さな金額かもしれませんが、年間単位で見ると数万円の削減になることもあります。不要な備品はないか、常に目を配りましょう。

入退室管理システムを導入する

学童保育を運営する上で、スタッフの管理やセキュリティを欠かすことはできません。しかし、管理やセキュリティシステムの導入には非常にコストがかかります。そこで、セキュリティ管理のコストを削減するために入退室管理システムを導入すると良いでしょう。

入退室管理システムでは、児童の入退室管理のほか、スタッフの勤怠管理や入退室管理、各種申請などが1つのシステムで行えます。別々にシステムを導入する必要がないため、コスト削減にもつながります。

まとめ

安定した学童保育経営を行うためには、適切なエリア選定・差別化を行い、利用者がしっかりと満足できるサービスを提供しましょう。また、固定費を削減することは安定した学童保育経営のためには必須です。

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