塾経営が厳しいといわれる理由は?失敗を防ぐ理由も解説

塾経営は厳しいという意見もよく聞かれます。それはなぜなのでしょうか。塾経営を失敗しないためには、現状を理解したうえで適切な対策をとっていく必要があります。

この記事では、塾経営が厳しいといわれている理由に触れたうえで、失敗を防ぐための具体的なポイントを解説します。塾経営を成功させるために、ぜひ参考にしてください。

塾経営の厳しい現状とは?

現在、塾経営は具体的にどのような状況にあるのでしょうか。ここでは、塾経営の現状について解説します。

少子化

日本では少子化が進んでおり、この状況は今後もさらに続いていくと予想されています。もちろん、すべての子供が塾に通うわけではありませんが、母数が減れば当然生徒数の減少が考えられます。

2019年に生まれた子供の数は86万人であり、統計がとられるようになった1899年以降で初めて出生数が90万人を下回りました。これは、団塊の世代が誕生した1940年代後半と比べると約1/3、団塊ジュニア世代にあたる1970年代半ばと比べると半数以下の水準です。

将来的には、出生数が86万人を下回る可能性が高いです。現時点でも塾経営は少子化の影響を受けつつありますが、今後はさらに問題が深刻になると想定できます。

塾の増加

少子化が進んでいる現状でも、塾の数は増加しています。いわゆる老舗で全国展開している有名な塾だけでなく、さまざまな特色をもつ新しい塾も台頭してきている状況です。他業種から新たに塾経営に参入している企業も存在します。最近ではITを駆使した学習方法を売りにしている塾も表れました。

子供の数が減るなかでも塾の数は着実に増えているため、競争が激化しています。多くのライバルに打ち勝つためには、しっかりとした戦略と経営のスキルが必要です。方針を定めずに塾経営を進めていては、失敗する可能性が高くなります。

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塾経営が厳しいと言われている理由

塾経営が厳しいといわれている理由は、複数あります。ここでは、塾経営が厳しいといわれる具体的な理由について解説します。

塾1校あたりの生徒数が減少している

少子化および塾の増加の影響により、塾1校あたりの生徒数は減っています。すでに触れたとおり、塾同士の競争は激しさを増しています。このような状況でも安定的に塾経営を進めるためには、ほかの塾との差別化が必要不可欠です。

実は、少子化が進むなかでも、塾に通う生徒の割合は上昇しています。たとえば、中学3年生の通塾率をみると、1983年は47.3%だったのに対し、2002年には62.5%、2007年には65.2%まで上昇しました。この結果を踏まえれば、塾に対する需要は決して低くはありません。

塾の生徒数を増やすためには、経営している塾の魅力を伝える必要があります。ただし、それも簡単ではなく、生徒数が伸び悩んでいる塾も多いです。

塾講師を確保しにくい

塾のなかには、講師をうまく確保できないために経営が立ち行かなくなっているところもあります。塾では正社員の講師のほか、大学生をアルバイトの講師として雇うケースが多いです。しかし、大学生は大学を卒業すると、アルバイトも辞める人がほとんどとなります。勉強を教えるという性質上、ほかの業種よりも労働力を確保しにくくなっています。

長期的に講師を確保するのが難しい点は、塾経営における大きな課題のひとつです。

集団指導よりも個別指導のニーズが高い

もともとは集団指導を行っている塾が多い状況でした。しかし、最近では集団指導よりも個別指導を希望する生徒が増えています。集団指導に特化している塾は生徒が集まりにくく、特に規模が小さい塾ではこの傾向によって大きなダメージを受けています。

塾経営を続けるためには、個別指導への切り替えも検討しなければなりません。個別指導のための体制をきちんと整えられれば、たとえ小規模でも継続的な塾経営を実現しやすくなります。

コストの管理が難しい

塾経営では、コスト管理があまいところも少なくありません。たとえば、生徒1人あたりの収益を考えず、闇雲に集客へたくさんのコストをかけている塾もあります。そのような状況では、たとえ生徒をたくさん集められても利益は出せないでしょう。

塾経営では、生徒1人あたりの集客コストよりも生徒1人あたりの生涯の売上が高くなるようにする必要があります。コストの管理を徹底し、着実に利益を出せるようにしてください。

塾経営の失敗を防ぐポイント1:明確なビジョンを定める

塾経営の失敗を防ぐには、明確なビジョンが必要です。以下で具体的なポイントについて解説します。

どのような塾を作るのか決める

どのような塾を経営するのかについて、基本的なビジョンを明らかにしましょう。明確なビジョンがなければ、塾経営の具体的な方向性も定められません。塾経営の根幹になる部分が定まっていれば、塾経営について何か悩みが生じてもブレのない判断ができます。

塾のビジョンについて考えるときは、思いついたことをどんどん書き出しましょう。自分が目指している経営者や講師がいるなら、その人をイメージしながら考えても構いません。

現実的な計画を立てる

ビジョンをもとにし、より具体的な計画を立てましょう。

  • 1年後に生徒を50人にする
  • 3年後までに10人の生徒を難関大学へ進学させる

まずはこのように塾経営に関する目標を決めてください。そのうえで、目標を達成するためにどのような取り組みが必要か考えていきます。

取り組みについてはなるべく細かく定めましょう。たとえば、「今月はライバル校の集客方法をリサーチする」「来月は保護者や生徒のニーズを調査する」といった内容です。

塾経営の失敗を防ぐポイント2:ターゲットを決める

塾経営においては、ターゲットの設定も重要な意味をもちます。ここでは、ターゲットの決め方について解説します。

リサーチに力を入れる

経営している塾の周辺地域に住む子供の数を調べ、ターゲットの候補を探しましょう。ここでは、地域の人口や学校の数もあわせて調査すると参考になります。

さらに、ライバル校の数や所在地を調べ、それぞれの状況をチェックしてください。集客方法のヒントを得られたり、ライバルに勝つための方法を考やすくなったりします。

ニーズを考慮する

幅広い情報についてリサーチを終えたら、その情報をもとにして生徒や保護者のニーズを考えましょう。そのうえで、塾のビジョンも踏まえながらターゲットを決定します。ここでは、生徒や保護者のニーズだけにとらわれないようにするのがポイントです。塾側の目線を取り入れなければ、需要のある塾でも経営が立ち行かなくなる恐れがあります。

塾経営の失敗を防ぐポイント3:集客方法を工夫する

塾経営においては、集客方法にもこだわる必要があります。塾に通える範囲はある程度決まっているため、地域を絞り込んだ集客をしましょう。チラシなどのオフライン広告なら、一定の地域に対して集中的な宣伝効果を期待できます。

ただし、塾においても集客を仕組み化できれば、よりスムーズに生徒を集められるようになります。そのためには、インターネットを活用したエリアマーケティングが効果的です。状況に応じて活用してみてください。

また、すでに触れたとおり、生徒1人から得られる利益も考慮したうえで集客の予算を決める必要があります。

集客力を高める方法として、大手塾のブランドを活用できるフランチャイズを利用する方法もあります。加盟金やロイヤリティはかかりますが、ブランド活用のほか経営のサポートを受けられるので、教育業界が初めての方は特に検討してみましょう。

個人で開業する場合でも、資料請求をすることで塾経営の概要を把握することができます。

塾経営の失敗を防ぐポイント4:塾の運営を効率化する

塾経営を成功させるためには、運営の効率化にも力を入れましょう。細々した業務を効率化できれば、塾経営のコア業務に多くの時間を使えるようになります。

特に塾を開業したばかりのうちは、経営者はさまざまなことに対応しなければなりません。十分な講師を集められなければ、幅広い業務を1人でこなす必要があります。

そのような場合でも、ツールをうまく活用するとスムーズな対応が可能です。たとえば、勤怠管理ツールを使えば、改めて担当者を雇用して作業させるよりも低コストで業務効率化を実現できます。個別指導塾の場合は授業のコマ組みを支援するツールなども活用できます。

コストと時間の両方に余裕ができるため、塾経営の戦略を強化したり新たな取り組みを始めたりするためにリソースを有効活用できます。

まとめ

塾を取り巻く環境は厳しくなっており、塾経営を成功させるためにはさまざまな対策が必要です。塾経営の明確なビジョンを定めたうえで、着実に計画を実行していきましょう。

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