塾経営は無在庫・低予算で開業できる比較的低リスクなビジネス。しかし、潰れてしまう塾が多いのも事実です。少子化などの外的要因だけではなく、潰れる塾には見逃しがちな「ある特徴」があります。
今回は塾が潰れる原因をもとに、実際の事例を交えて「潰れる塾の特徴」から生き残るための戦略まで解説していきます。
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塾が潰れる原因を経営視点で解説
そもそも「塾が潰れる」とはどのようなことでしょう。これを理解することで、潰れる原因が見えてきます。
潰れるとは:利益が出ず借金の返済や取引先への支払が行えない状態
そもそも会社が潰れるというのは、利益が出ず銀行などの借入先に借金が返せなかったり、取引先に対して支払うべきお金が支払えなくなった状態を指します。
より簡単に言えば「入ってくるお金が少なく、出ていくお金が多い」状態です。
塾経営において「入ってくるお金」は生徒の入塾金や月謝、「出ていくお金」はインフラ費や賃料がメイン。つまり、塾が潰れる原因は大きく以下の3点に分けて考えることができます。
塾が潰れる原因①新規生徒を集客できていない
塾の売上は「通塾費×生徒数」で決まります。顧客である生徒が少なければ、当然ながら売上を増やすことはできません。3C分析などの基本的なマーケティング手法を学び、自分の地域や規模に合った集客手法を取り入れましょう。
現代は特に少子化の影響で塾の競争も激化しており、2024年上半期の学習塾倒産は26件と過去最多を記録しています。そのため、これまで以上に緻密な集客戦略が必要になっています。
事例
地方の某地域で個人塾を経営。大手塾と同じようなターゲティングや戦略をとっていたところ、結局は大手と差別化できずに競争に負けてしまう。既存生徒はどんどん卒業していくのに、新規生徒が増えず廃業に。
参考:Yahooニュース「上半期の「学習塾」の倒産 過去最多の26件 少子化のなか新規参入が相次ぎ、競争が激化」
塾が潰れる原因②既存生徒が退塾してしまっている
新規顧客を増やしても、すぐに退塾してしまっては売上は安定しません。生徒が退塾する主な原因は以下です。
家庭や体調の事情であれば仕方ないですが、「思っていたのと違う」という理由であれば塾側でも改善の余地はあります。宣伝内容と実際の授業の質や効果に乖離がある場合も多いため、宣伝内容が過剰でないか、授業の質は担保できているか見直す必要があるでしょう。
事例
10年位前までは「地域密着の厳しくも人情あふれる塾」として人気の個人塾だったが、厳しい指導や根性論が時代に合わず退塾者が増加。時代に合わせようと「最新ITシステム導入!」と謳うも実際はネットに上がっている動画を見せるだけ。せっかく入塾者が表れてもすぐに退塾してしまい、ついに採算が取れなくなった。
塾が潰れる原因③売上に対して支出が多い
集客が上手くいって売上が立っている場合でも、出ていくお金が多ければ利益は減少してしまいます。定期的に支出を見直しましょう。見直すべきポイントは以下です。
事例
生徒数が増えたのでイベントを積極的に開催したり、地域の雑誌に掲載したりしていた。ところが売上と支出のバランスを考えていなかったため、利益はほとんど残らず、廃業に追い込まれた。
潰れてしまう塾の具体的な特徴とは?
先ほど、潰れてしまう塾は「入ってくるお金が少なく、出ていくお金が多い」と解説しました。では、そのような状態になる塾には、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。6つの特徴に分けて解説していきます。
地域や規模に合った集客ができていない
新規生徒を集めようと、ただやみくもにチラシを配ったりポスターを作成したりしていませんか?「集客」には手法ごとに特徴があり、塾の立地や規模・ターゲット層によって費用対効果の高い手法と戦略を選ぶ必要があります。
事例
売上も伸びてきたので県民新聞に広告出稿したが、出稿料が思ったより高額だった割に生徒数は増加しなかった。
→1つの市にしか教室がないのに県全体に配布する新聞への掲載は非効率なうえに、新聞読者は平均50歳と年齢層が高いため、費用対効果の薄い施策だと言える。
→地域やターゲットを絞り、より費用の少ない広告を選ぶべきだった。
競合と差別化できていない
同じ地域に同じようなコンセプトの塾しかなければ、おのずと価格競争に巻き込まれてしまい、利益が出にくくなってしまいます。
競合となるのは主に近隣の学習塾です。たとえば近隣の塾に集団授業が多ければ少人数制授業や個別指導をウリにしたり、難関校対策の塾が競合であれば「授業の遅れを取り戻す」をウリにしたりといった戦略が考えられます。
また、競合は学習塾だけではありません。現代では無料で視聴できる勉強動画や、勉強場所を提供するだけの有料自習室も競合となり得ます。広い視点から見た「あなたの塾に通う理由」を提示することが、現代の塾経営ではかなり重要です。
評判が悪い
地域やクチコミサイトでの評判が悪ければ、たとえ集客戦略が的確でも新規生徒の確保が難しくなってしまいます。
特にGoogleマップのクチコミは、立地から塾を探している方の目に留まりやすいです。悪いクチコミには真摯に向き合い、丁寧に返信をすることで印象の大幅な下落を食い止められる可能性があります。
ただ、能動的にクチコミを書く層は、どうしても鬱憤を晴らしたい人に偏る傾向があるのも事実です。感情的で悪いクチコミしか書かれないという状況を防ぐために、生徒や保護者にクチコミ記入を促すこともクチコミ対策としては有効です。
ターゲットや目標・目的の設定が曖昧
塾のターゲット(小学生?中学生?等)や目標(何が学べるか?何を目指す塾なのか?等)が曖昧だと、入塾の動機は生まれません。誰がどんな目的で通う塾なのか?は明確にして集客しましょう。以下はターゲット設定の例です。
ターゲット例 | 目標・目的例 |
---|---|
勉強の習慣がない小学生 | 授業の遅れを取り戻し、自学自習できる力を付ける |
ある程度基礎が固まっている中学2~3年生 | 地域の進学校に特化した受験対策ができる |
国公立大を目指す高校生 | 各志望校の、共通テストや二次試験での合格ラインを目指した対策ができる |
時流(トレンド)を読めていない
その時代・地域の学習塾において何が求められているか、何が当たり前となっているかという時流(トレンド)に乗り遅れている塾は、次第に集客ができなくなっていきます。
事例①
平成初期に創立した学習塾で、知識詰込み型のスパルタ集団授業をしていた。しかし生徒の特性や現状に合った個別指導が求められるようになったことに気づかず、同じスタイルを貫いた結果、集客ができなくなってしまった。
事例②
学習塾にITの難しい知識は必要ないと思っていたが、保護者から「いまどき子どもの到着通知がない塾には安心して預けられない」と言われることが増えてしまった。
無駄な経費が多い
集客だけでなく、「入ってくるお金に対して出ていくお金が多い」という視点も忘れないようにしましょう。たとえば機能が多すぎて使いこなせていないシステムや、惰性で依頼しているチラシ制作などは年間で見ると大きな金額になるため、定期的に見直しましょう。
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潰れない塾にするための生存戦略4ステップ
- Step1市場や競合を理解する
- Step2塾の強みを理解して差別化する
- Step3財務計画を見直す
- Step4時代に合わせたニーズに応える
Step1:市場や競合を理解する
地域の学習塾に求められていることや人口・地域特性を把握しましょう。また、同じ地域内で自塾とターゲットが似ている塾(競合塾)を以下の視点で調査しておきましょう。
Step2:塾の強みを理解して差別化する
市場や競合の情報をもとに、自塾の強みを理解して差別化を図りましょう。たとえば最近は自学自習できる力を養う塾が流行っていますが、地域内に個別指導塾しかなければ、自学自習スタイルの塾で勝負するといった考え方ができます。
Step3:財務計画を見直す
潰れない経営をするためには、収入と支出についても正しく把握し定期的に見直す必要があります。
具体的な見直すべきポイントは以下です。
Step4:時代に合わせたニーズに応える
潰れない塾であるためには、常に時代のニーズに応える必要があります。「時代のニーズ」というのは、たとえば緊急事態宣言が出ているときに消毒や喚起をきちんと取り入れる、教科書の変化に即したテキストや指導方法に切り替えていく、などです。
集客でいえば、塾にあって当たり前なシステムは導入しておく、SNSや地域ポータルなど時代に合った手法を取り入れる、ということを意識すると良いでしょう。
経営初心者ならフランチャイズの力を借りるのも手
以上の生存戦略を読んで「塾経営って難しすぎる!」と思った方もいるのではないでしょうか。たとえあなたが塾講師として優秀でも、教室長経験があっても、経営初心者であれば競合調査や市場分析を難しいと感じるのも無理はありません。
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まとめ
潰れてしまう塾は、ざっくり「入ってくるお金が少ない」「出ていくお金が多い」という点に気づけていない場合が多いです。
まずは自塾に入ってくるお金(借入金や売上)と出ていくお金(固定費・流動費)を正しく把握し、集客の仕方や利用するシステムを見直しましょう。
少ない費用で時流に合ったニーズを満たすためにも、入退室管理システムの導入は必須です。
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