現代は日本に住んでいても英会話が必要なシーンが多いですよね。その一方で日本人の英会話レベルの低さがたびたび取り沙汰され、学校での英語教育に疑問が集まった結果、英会話教室(英会話スクール)の需要が高まっています。
そういった問題意識を持ち、
「自分の経験を活かし、義務教育では足りない英会話術を教えたい」
「英会話教室を通し、日本の未来に投資したい」
という考えを持つ方も多いのではないでしょうか。
今回は英会話教室の開業に必要な資格や届け出、教室の種類、さらには具体的な年商モデルまで、「これさえ読めばOK」と言えるくらい網羅的に紹介します。
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英会話教室の種類と特徴は?開業で重要なのは〇〇
ひとことで「英会話教室(英会話スクール)」と言っても、その種類はさまざま。英会話に限らず、習い事教室や塾の運営を軌道に乗せるために必要なのは「明確なターゲット設定」です。
よく「英会話教室に通っても効果がなかった」という声を耳にしますが、それは生徒の目的と教室の運営方針がミスマッチを起こしている場合が大半です。英会話教室の経営を成功させるために、まずは以下に紹介する種類ごとの特徴を理解し、ターゲットを絞りこみましょう。
子ども向け
「英会話教室」と聞いて一番に思い浮かぶのが子ども向けのもの、という人も多いでしょう。4人~10人のグループレッスンが一般的で、未就学児向けのものから留学を見据えた中高生向けのものまで目的は様々です。
子ども向けの英会話教室は保護者の方が教育熱心な場合が多く、子ども達が英語に興味を持つよう楽しく学べる工夫を凝らした運営が求められます。
ビジネスパーソン向け
仕事で英語を使うビジネスパーソン向けの英会話教室も増えています。海外企業と取引していて日常的にビジネス英語が求められる、出張で海外生活を送る予定がある、海外支店を考えているなど、需要は多種多様です。さらに細分化し、「海外旅行が趣味の女性」「中学英語から学びたい人」がターゲットの教室もあります。
試験・資格対策向け
英検やTOEICといった有名資格を始めとした、英語会話スキルが求められる試験の対策に特化した教室もあります。近年では、日系企業でも英会話力が採用条件に挙げられることがあり、就職・転職活動に向けた試験対策の需要は増加しているのです。
留学・ワーホリ向け
留学やワーキングホリデー(ワーホリ)の準備に特化した英会話教室もあります。留学先の学校やワーホリ先の職場では英語をベースに会話が進むため、日本の学校で学んだ以上の英会話スキルの習得を目的に通う生徒が多いです。
英会話教室の開業手段とメリット・デメリット
英会話教室の開業手段は、以下の3つが主流です。
- 自宅教室
- テナント教室
- フランチャイズ経営
それぞれについて、メリット・デメリットを交えて具体的に解説していきます。
自宅教室
自宅の一室やリビングを、英会話教室として利用する方法です。
自宅教室のメリット
- 指導方針や集客方法が自由でやりがいがある
- インテリアや教材も自由に選べる
- 物件探しの手間や費用が省ける
- 月謝がそのまま収入になる
- 通勤時間が省ける
「教育方針が明確なので、とにかく自由に運営したい!」「実際に英会話講師として働いたことがあり、その経験をアレンジしたい!」という人におすすめです。
自宅教室のデメリット
- 騒音などでご近所トラブルに発展する可能性がある
- 研修がないため講師経験ゼロの場合は難しい
- 自身の家族から不満が生じる可能性がある
- 住所や電話番号を開示する必要がある
- 送迎場所が必要になる
メリットが多い分、リスクも大きいのが自宅開業。家族の理解が必要なだけでなく、ご近所との関係が重要です。特に子ども向けの教室では、子どもの騒がしい声や送迎車の渋滞が近隣の不満に繋がることに留意しておきましょう。
テナント教室
ビジネス用のテナントを借りて教室を開業する方法です。都度レンタルスペースを借りるという選択肢もあります。
テナント教室のメリット
- 指導方針や集客方法が自由でやりがいがある
- 英会話指導に適した条件を最優先で選べる
- 駅チカやオフィス街など立地が選べる
- 仕事とプライベートのメリハリが付く
- 自分や家族のプライバシーが守れる
自宅住所の情報を開示する必要もなく、家族の理解も得やすいのが大きなメリット。仕事とプライベートを完全に分けて働きたい人におすすめです。
テナント教室のデメリット
- 研修がないため講師経験ゼロの場合は難しい
- 初期費用(敷金、仲介手数料等)がかかる
- 他テナントとの関係構築も必要
- 通勤に時間がかかる
自宅開業よりもリスクは少ないですが、教室を借り続けるための費用がかかります。まずは都度教室用のスペースをレンタルし、資金に余裕が出てきたらテナントを借りるという人も多いです。
フランチャイズ経営(FC)
フランチャイズとは、基本的に大手英会話教室のブランドやノウハウを借りて、教室運営をする経営手法です。以下のような有名企業もフランチャイズオーナーを募集しています。
フランチャイズ経営のメリット
- 講師や経営のノウハウが得られる
- ブランド力があり集客しやすい
- 教材を選ぶ手間が省ける
初めて開業や英語指導をする人でも、企業に蓄積されたノウハウを得られるので安心して始められます。「テレビで聞いたことあるから安心」「知ってる教室名だから良さそう」と選ばれやすいため、集客もしやすいです。
フランチャイズ経営のデメリット
- 契約期間が決まっておりペナルティの可能性も
- 加盟金やロイヤリティの支払いが必須
- 教材や教育方針の自由度が低い
指導の自由度が低いのはもちろん、金銭的な負担も大きいのが特徴です。支払う金額は企業によってピンキリで、たとえば加盟金が0円の企業もあれば300万円の企業もあります。契約期間が決まっていて、期間内に解約するとペナルティが発生する企業もあるため、じっくり調査・検討しましょう。
英会話教室の開業に必要な資格や届け出は?
開業に資格は必要なし
英会話教室の開業に際し、資格は必要ありません。
学校で教えるわけではないため教員免許は必要ないですし、英語関係の資格も集客に有利であるのみで、必須ではないのです。
開業届の提出が必須
居住者又は非居住者は、国内において新たに不動産所得、事業所得又は山林所得を生ずべき事業を開始し、又は当該事業に係る事務所、事業所その他これらに準ずるものを設け、若しくはこれらを移転し若しくは廃止した場合には、財務省令で定めるところにより、その旨その他必要な事項を記載した届出書を、その事実があつた日から一月以内に、税務署長に提出しなければならない。
出典:所得税法 第二百二十九条
所得税法により、事業者は事業開始から1カ月以内に開業届を提出し、事業開始の報告が義務付けられています。提出しなくても罰則はありませんが、経費の申請などを行う際には開業届の提出が必須です。
国税庁のホームページや税務署にて入手できるため、開業や運営で多忙になる前に提出しておきましょう。
心理学効果あり!アピールになる資格・経験
英会話教室の開業に必須な資格はありませんが、アピール材料となる資格は積極的に取得しておくと集客の「ハロー効果」として役立ちます。
以下に、アピールになる資格の一例を挙げたので参考にしてみてください。
TOEICや英検など、知名度の高い資格を持っておくと生徒やそのご家族の信頼が得やすいです。子ども向け教室を開業する場合は、J-SHINEやTECSOLといった子どもに特化した指導の資格を取得すると、初めて講師をする場合にも安心です。
もし無資格で開業する場合は、「在米期間10年以上」「20ヶ国以上居住経験あり」など、英会話スキルが推し量れる経験をアピールすることも有効です。
英会話教室は稼げる?料金相場と年商モデルで解説!
英会話教室を開業した場合の年収はピンキリです。というのも、英会話教室によって入会金や月謝、授業数がバラバラだからです。入会金0円の教室もあれば3万円の教室もあり、レッスン料も月〇回と固定している場合もあれば、1回あたりの料金を決めてその合計を請求する場合もあります。
料金相場
とはいえ、料金相場からおおよその年商を想定することは可能です。まずは料金の相場と、最安と言われる料金をご紹介します。
相場 | 最安価格 | |
---|---|---|
入会金 | 5000円~3万円 | 0円 |
月謝 | 5000円~2万円 | 2000円 |
1レッスン単位 | 2000円~1万円 | 500円 |
教材費 | 5000円~2万円 | 0円(レッスン料に上乗せしている場合もあり) |
年商モデル
続いて、相場を加味した年商モデルを作成しました。
モデル① 入会金1万円、月謝1万円、教材費1万円の場合
初月 | 年間 | |
---|---|---|
生徒1人あたり | 3万円 | 14万円 |
生徒10人 | 30万円 | 140万円 |
生徒20人 | 60万円 | 280万円 |
1週間に1レッスンのコースに生徒20人が入会し、1年継続したとすると、年商は280万円です。あまり大きな額ではないものの、1レッスンあたり5人グループだと考えると、1週間に4レッスンのみの稼働となるため、他の仕事や家事の合間に開業することも難しくありませんね。
モデル② 入会金1万円、レッスン1回2000円、教材費1万円の場合
初月 | 年間 | |
---|---|---|
生徒1人あたり(月4回) | 2.8万円 | 11.6万円 |
生徒1人あたり(月8回) | 3.6万円 | 21.2万円 |
生徒10人(月4回) | 28万円 | 116万円 |
生徒10人(月8回) | 36万円 | 212万円 |
生徒20人(月4回) | 56万円 | 232万円 |
生徒20人(月8回) | 72万円 | 424万円 |
20人の生徒に月8回もレッスン開講すると考えると、なんだか難しそうに感じるかもしれません。しかし、生徒一人あたり週に2回レッスンを受ける、と考えると分かりやすいのではないでしょうか。それでもイメージしづらいという方は、次の時間割例をご覧ください。
時間割例
参考までに、1レッスン1時間(5人グループ)×月8回×生徒20人の場合の時間割例を作成しました。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
19時~20時 グループレッスン (5人) | 19時~20時 グループレッスン (5人) | 休業日 | 19時~20時 グループレッスン (5人) | 19時~20時 グループレッスン (5人) | 12時~13時 グループレッスン (5人) 19時~20時 グループレッスン (5人) | 10時~11時 グループレッスン (5人) 17時~18時 グループレッスン (5人) |
モデル②の料金設定の場合、5人グループで1レッスン1時間とすると、週に8時間の稼働で年商は400万円を超えます。これはかなり余裕を持った時間割かつ低価格な料金設定のため、運営を工夫すれば年商1000万円以上も不可能ではなく、「稼げる」と言えるでしょう。
【英会話教室開業の流れ】失敗しないために必要なステップまで解説
開業場所を決める
上記で紹介したメリット・デメリットを加味して、自宅での開業かテナントでの開業かを決めましょう。
テナントの場合、物件の立地や賃料を考慮する必要があります。
料金を決める
先ほど紹介した相場や年商モデルを参考に、入会金や月謝(または1レッスン料金)を決めましょう。
購入する教材によっては、教材費をいくら徴収するかも決める必要があります。
資金調達
開業前に、必要になる資金を計算し調達しましょう。
テナント開業の場合は特に、契約時に6か月~1年分の賃料を先払いする必要があるなど、高額な初期費用がかかります。とはいえ、必ずしも0から資金を用意する必要はありません。日本政策金融公庫の新創業融資制度や、小規模事業者持続化補助金、地域創造的起業補助金など、国や地域の補助金制度を上手く活用して資金調達しましょう。
備品購入・システムの導入
指導内容や方針に応じて、必要な備品の購入やシステムの導入をしましょう。最低限必要な備品例を紹介します。
- 文房具やコピー用紙
- コピー機(レンタルでも可)
- 教材やプリント
- PC・タブレット
- Wi-Fi
- CDプレイヤー(PCでも可)
子ども向け教室の場合はカーペットに座ってラフに指導することも可能ですが、ビジネスパーソン向けの教室の場合は椅子や机があった方が良いでしょう。
また、システムの導入で大幅な業務効率化に繋がり、結果的に収入アップが実現することもあります。教室運営において導入必須なシステムを以下に挙げました。
入退室管理システムは生徒の入退室を自動で保護者に通知するもので、今や子どもが通う施設には欠かせない存在です。到着確認の連絡を大幅に削減できるうえに保護者からの信頼も得られるため、子ども向け教室を開業する際は忘れずに導入しましょう。
集客方法を決める
最初に紹介したように、運営を軌道に乗せるためには「明確なターゲット」に向けた正しい集客が重要です。特にフランチャイズ運営ではない場合、ブランド力がない教室の集客には細かいターゲット設定が欠かせません。
まずは子ども向け・ビジネスマン向けといった大きなくくりを決め、そこから「幼児教育」「中学英語対策」「就活対策」「アメリカ出張対策」などターゲットを絞り込み、適切な集客方法を選定しましょう。
集客方法に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
生徒の満足度を高める
開業後は、生徒の満足度を高めるために尽力しましょう。
集客が上手くいっても、生徒の継続率が低いと収益の増加は見込めません。そのため、「英語力が上がった!」「目標は達成したがこれからもこの講師に教わりたい!」と思わせる工夫が必要です。
子ども向け教室の場合は、保護者の満足度も重要。家でも歌いたくなる簡単な英語の歌を教えたり、実用的なフレーズを暗唱させたり、保護者視点で「子どもの英語力が上がった!」と感じるようなレッスンを提供することをお勧めします。
まとめ
今回は、英会話教室(英会話スクール)を開業するために「これさえ知っておけばOK」な情報を網羅的に紹介しました。
- 英会話教室には種類があり、ターゲットの選定が重要
- 英会話教室の開業手段は自宅・テナント・フランチャイズ
- 資格は不要だが開業届の提出が必須
- 料金や時間割を工夫すれば年商1000万円も可能
困ったときに見返すよう、本ページをブックマークしておくことをおすすめします。
教室運営で欠かせない「業務効率化」「生徒・保護者の満足度アップ」のためには、入退室管理システム「入退くん」の導入が効果的です。
実際に導入した教室運営者の声がこちら。
退出がご家族の方に通知されるようになったので、対応がスムーズになりました。
入退室時のメール通知は任意で登録してもらい、変更などは各自で変更できるのもよかったです。
また当初利用する予定はなかったのですが、一斉送信メールも便利で利用しています。
お子様からご高齢の生徒様までいらっしゃるので、保護者やご家族の方に入退室が通知されるのは安心できるようです。
「【利用者の声】日向書道教室(習い事)」より引用
塾や教室運営に必要な機能がカスタマイズでき、生徒一人当たり55円~という低価格で導入可能です。まずは資料請求から、入退くんの導入をご検討ください。
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